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暗黒竜王レベル1に転生 いずれ神も魔王も超えて最強の座に君臨する  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第6章 魔導王

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1 二か月後

 あれから、二か月が経った──。




 俺は翼を広げて滑空していた。


『気を付けて、ガルダ。また撃ってくるわよ!』


 ナビが警告した。


『魔力充填のタイミングから計算すると、あと30秒後!』


 分かった、残り10秒からカウントダウンを頼む。


『りょーかい!』


 眼下には、直径十メートルほどの巨岩が三つ、転がっている。


 ──いや、それらは単なる岩じゃない。


『メガバスターロック』。

 以前、何度か戦った岩型モンスター『バレットロック』の上位種である。


 強固な防御力を誇り、貫通力の高い光線を連続で撃ってくる強敵だ。


 危険すぎるので、ミラ、コレット、リーリアの三人には離れてもらっていた。

 本当ならコレットかリーリアの魔法で援護をもらいたいところだが、『メガバスターロック』は近づく者すべてを薙ぎ払ってしまう。


 だから、彼女たち三人には、敵の攻撃射程圏外に待機してもらっていた。


『ガルダ、残り10秒よ! 9、8、7──』


 ナビのカウントダウンが始まる。

 俺は空中を旋回しつつ、仕掛けるタイミングを計った。


『──3、2、1』


 よし、ここだ!


 俺は翼を畳んで降下を始めた。

 同時に、スキル【対魔法鱗】の効果を全開にする。


 俺が『若竜(ヤングドラゴン)』から『成竜(エルダードラゴン)』へと進化したことで身に付けたスキルだ。

 今の俺は『ダークエルダードラゴンⅣ』にまで進化していて、そのスキルの効力もかなり高くなっていた。


 ヴ……ン!


 俺の全身を包む鱗が淡く発光した。


 ほぼ同時に、三体の『メガバスターロック』が無数の光線を撃ってくる。


 が──無駄だ。

 俺は光る鱗ですべて弾き返した。


 胸や腹のあたりに鈍い痺れが走る。

 いくら【対魔法鱗】でも『メガバスターロック』の集中砲火を完全に防御することはできないようだ。


 鱗越しに重い衝撃が走り続ける。

 なんとか──耐えるんだ。


 俺はさらに降下した。

 次々に放たれる光線が、一瞬途切れる。


『今よ、ガルダ!』


 ナビが叫んだ。


 ああ、分かってる!

 俺は翼を力強く羽ばたかせ、降下速度を上げた。


 次に光線を撃ってくるまでに数秒のタイムラグがあるはずだ。

 その間に、仕留める。


 スキル【爪撃裂破(そうげきれっぱ)】!


 これもエルダードラゴンになってから身に付けたスキルだった。

 近接攻撃スキル【爪撃】の強化版である。


 俺の前脚の爪が槍のように伸びていき、『メガバスターロック』の中心部を貫く。


 さらに二撃、三撃──。

 奴らの光線攻撃が再開される前に、俺は三体の『メガバスターロック』をすべて貫いた。


 そのまま奴らは動かなくなる。


 ふう、仕留めたか。


 こいつはドラゴンブレス全体に高い耐性を持っているからな。

 しかも強力な光線を次々に撃ってくるから、近づくのも一苦労だ。


 なかなか手ごわかったが、何とか倒すことができた。


 しかも、奴らのレアリティは5。

『進化の宝玉』を得られるな。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] エルダードラゴンは 『老龍』なのでは または 『長老龍』だと思います 成龍なら 『アダルトドラゴン』なのでは
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