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暗黒竜王レベル1に転生 いずれ神も魔王も超えて最強の座に君臨する  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第4章 新たな旅路

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17 暗黒竜王VS機甲巨人3

『後悔しろ。もはや俺自身にも止めることはできん。俺のエネルギーが切れるまで、すべてを破壊するだけだ──』


 全身の砲門がいっせいに火を噴いた。


 爆炎と爆光。

 地表に沿って閃光が走り、連鎖的な爆発が巻き起こる。


 地上すべてを破壊するのではないかと思わせるほどの、すさまじい攻撃エネルギーの嵐だった。


 ミラたちは大丈夫だろうか──?

 俺は急いで彼女たちの下に降り立つ。


「くううっ……!」

「お、重い──」


 コレットとリーリアがそれぞれ防御呪文を展開し、二重のシールドで爆発の余波を防いでいる。

 だが、魔力によるシールドは激しく明滅して、すでに破れる寸前といった様子だった。

 攻撃が直撃したわけではなく、単なる余波でこの状態である。


 次の攻撃が、もっと近くに着弾したら──。


 より大きな余波が来たら、防げないかもしれない。


 俺自身は空に飛ぶなり、ドラゴンブレスで相殺するなりすれば、大きなダメージは受けないだろう。

 だが、ミラたちは助からない。


 どうする──!?




 その瞬間、俺の視界が突然切り替わる。


 切り立った山々は純白、頭上の空は漆黒。

 白黒の二色に彩られた世界だ。

 以前の平原とは違うが、ここは『内なる境界』か……!?


『そういうことね』


 目の前に銀髪褐色肌の美少女が出現した。

 擬人化して美少女の姿となったナビだ。


 ……なぜ俺がこの世界に来たのか、なんて考えるのは後回しだ。

 今必要なことは、たった一つ。


「……ナビ、もう一度いけるか。あれを」


 俺はナビに問いかけた。


『ガルダ?』

「迷っている時間はない。俺に力を貸してくれ。もう一度、『真の暗黒竜王の力』を使って、機甲巨人を止める」


 そう、神樹伯爵戦で使った『真の力』だ。

 あれなら伯爵と同格の力を持つであろう機甲巨人とも、十分に渡り合えるだろう。


『内なる境界』にいる今なら、俺の中に宿る『真の暗黒竜王』に呼びかけ、力を使わせてもらえるかもしれない。


『耐えられるのか、お前の精神力で』


 声が、した。

 以前にも『内なる境界』で聞いた声だ。


 そう、真の暗黒竜王──。


 俺の中に巣食う、そいつの声。


「お前から声をかけてくれて助かった」


 俺は周囲を見回す。


 前方が揺らぎ、全長100メートルを超える巨大な黒竜が出現した。


『お前の今の体が我が完全体に近づけば近づくほどに──「真の力」を使う際の負担は小さくなる。なぜなら、本来の体で使うべき「真の力」を今の体で無理やり顕現させているのだからな』

「今の俺では、消耗や負担が大きすぎる……ってことか?」

『前回、真の力を使ったときよりはお前も進化している。負担は減るだろう。それでもなお──膨大な消耗を強いられるはずだ』


 と、暗黒竜王。


『あのとき、お前の意識は消失する寸前だった。幸運にも覚醒できたが……次も同じ幸運が起きるとは限らんぞ』

「……なら、今度は俺自身の精神力で制御してやるさ。運に頼らずに、な」


 俺は暗黒竜王を見据えた。


 まっすぐに。

 強い意思を込めて。


「その力は『今』必要なんだ。悠長に進化を待っていたら、みんな殺されてしまう。だから──俺に力を貸してほしい」

『……いいだろう』


 うなずく暗黒竜王。




 ──そして。

 俺の中から、ふたたびすさまじい力が湧き上がる。


 神樹伯爵戦で生じたのと同じ現象。

 圧倒的すぎる力。


 おそらくは神や魔王に比肩するほどの──。


『最強』を具現化した力。




 るおおおおおおおおおおおおおおおおおおんっ!




 俺は吠えた。


 体中が熱い。

 内側から炎があふれそうな感覚。


 あまりにも強大な暗黒竜王の力──そのすべてを俺の手中に収めることは、まだできない。

 現時点で俺が使えるのは、せいぜい二割程度だろう。


 だが──それで十分だ。

 十分すぎるほどだ。


 魔導王の側近クラスを倒す程度なら、な。


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