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暗黒竜王レベル1に転生 いずれ神も魔王も超えて最強の座に君臨する  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第4章 新たな旅路

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11 泉の出会い

「ふうっ、気持ちいいですね」

「んー、生き返る~」


 ミラとコレットが丸裸で水浴びをしながら、歓喜の声を上げる。

 俺は泉のほとりでそれを見つめていた。


 ──俺たちは現在、【大飛行】の休憩中だ。


 スキル【大飛行】は一度の発動で30分ほど連続で飛行できる。

 その後はおおよそ一時間程度の休息を置かなければ、【大飛行】をふたたび発動することができないのだ。


 その休息時間を利用し、ミラとコレットは水浴びをしているのだった。


 美少女二人の全裸姿──。


 人間のときであれば、少なからず興奮したに違いない。

 ……俺だって男だからな。


 だけどドラゴンに転生した影響なのか、それほどの興奮が湧いてこない。


 まったく何も感じないというわけじゃないが……。

 どちらかというと、二人の裸体の美しさに感嘆するような気持の方が大きい。


 後は、嬉しそうにはしゃぐ彼女たちを見て、和む気持ちとか。


 そう、一番近いのは……たぶんペット動物を見て、それを愛でるような気持ちじゃないだろうか。


「あれ、ドラゴンさんがこっち見てる」


 ミラがジッと俺を見つめた。


「……やらしいです」

「なんでだよ!」


 俺は思わず心の声でミラに反論した。


 反論した後で、気づく。

 そうか、ミラにとっては人間の男に水浴びシーンを見られているのと同義だよな。


 当たり前だ。

 なぜこんなことに気づかなかったのか……。


 だんだん感覚や思考がドラゴン化しているんだろうか。

 少なくとも俺は、自分を人間ではなくドラゴンとしてとらえ、他の人間との間に線引きをし始めている──のかもしれない。


「……悪かった。ミラ」


 俺は慌てて頭を下げた。


「……あ、でも、今はドラゴンさんですし、あたしのほうこそ申し訳ありません。ちょっと恥ずかしくなってしまって」


 ミラも慌てたように頭を下げた。

 とはいえ、やはり恥ずかしそうに両手で胸を押さえ、しゃがみ気味になって股間を隠しているが。


 一方のコレットは特に恥ずかしがる様子もなく、俺の前に裸身をさらしたままだ。


「俺の配慮が足りなかっただけだ。はしゃぐお前たちを見て、つい和んでしまった」


 と、そのときだった。


「誰かいるのか?」

「どちらも女の子みたいですぅ。あ、後ろにドラゴンも……」


 響いた声は、いずれも可憐な少女のものだった。


 一人は、ポニーテールにした金髪に怜悧な顔つき、引き締まった体つきをした長身の少女。

 もう一人は、青い髪をショートカットにした清楚な容貌に、小柄な体つきの少女だった。


 いずれもタイプこそ違うが、見目麗しい美少女である。


「えっと……」


 ミラ、コレットと美少女二人組は顔を見合わせ、立ち尽くした。


「ああ、怪しい者じゃないんだ。警戒しないでくれ」


 金髪ポニーテールの少女が言った。


「私たちは遺跡探索メインの冒険者をしている。私はリーリア、彼女はキュールだ。この先にある古代神殿を目指していてね」

「伝説の『暗黒竜王』の神殿ですぅ。すごいでしょ」


 二人が説明した。


 どうやら金髪ポニーテールがリーリア、青髪ショートカットがキュールと言うらしい。


「それって、あたしたちと同じ──」


 ミラがつぶやく。


「実は、あたしたちもその場所を目指してるの」


 コレットが言うと、美少女冒険者たちは驚いた顔をした。


「ほう、すごい偶然だな」

「じゃあ、これも何かの縁ですね。よかったら一緒に水浴びしませんか? というか、水遊びでも……えいっ」


 キュールが悪戯っぽく笑って、水をかける。


「あ、やりましたね。えいえい」


 ミラが微笑みながら、水をかけ返す。


 コレットとリーリアはそんな姿を見て、互いに顔を見合わせると、軽く苦笑した。

 和気あいあいとした雰囲気だ。


 どうやら意気投合しそうだった。


 やがて、彼女たちは四人で水浴び兼水遊びを始める。

 美少女四人の全裸姿は、なかなかに絶景というか、息を呑むほど可憐で美麗だった。


 なんとも微笑ましい──。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 展開遅い上次から次に死んでいくキャラおおいいのにサービス回見たいな誰も望んでないことやりかつなぜかカクヨムのほうに先行公開する意味不明 読むのやめます。
[一言] カメラ…カメラはどこだ…画像はよ(バンバン!)
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