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暗黒竜王レベル1に転生 いずれ神も魔王も超えて最強の座に君臨する  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第4章 新たな旅路

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8 出発

 神樹伯爵の他に側近が何体いるのか、その強さにどの程度のばらつきがあるのかは分からない。


 伯爵が側近の中で強い方なのか、弱い方なのかも。


 とはいえ、ここまで圧倒的な力の差を発揮したんだ。

 他の側近が相手でも、まず間違いなく圧倒できるだろう。

 そして、側近たちを片づけた後は──当然、魔導王を打倒する。


「ドラゴンさんの……成長……」


 ミラはハッとした顔で、俺の言葉をコレットに伝えた。


「……確かに、あのときの力をコントロールできれば……」


 つぶやくコレット。


「でも暴走したら、敵も味方もおかまいなしだよ?」

「『暗黒竜王』の力を自在に使うことはできないんですか、ドラゴンさん。あの力は、さっきみたいに暴走状態じゃないと使えないのですか?」

「さっきもその『内なる境界』だっけ? そこで『暗黒竜王』と語らったんでしょ? もう一回聞いてみたらいいんじゃない。力の制御方法を」


 と、コレットが提案した。

 なるほど、一理ある。


 俺は心の中で暗黒竜王に呼びかけてみた。


 ……返事は、なかった。


『無理よ。さっきの現象はあくまでも「暗黒竜王」が気まぐれに話しかけてくれただけ。私たちの方から通信することは不可能よ』


 気まぐれ……か。


「無理らしい」

「……そう、ですか」


 俺の言葉にミラがうなだれ、コレットにもその意を伝える。


「うーん……あ、じゃあ、こういうのはどう?」


 コレットはすぐに次の案を出してきた。


「『暗黒竜王の神殿』に行くのよ」


 暗黒竜王の……神殿?


「千年前の大戦の折、最初に『暗黒竜王』が降臨したとされる場所よ。そこに何かのヒントがあるかもしれない」


 千年前の大戦──。

 そう、エレノア王国に『暗黒竜王』が復活し、それを勇者が討ったという伝説だ。


「ま、確証はないし、雲をつかむような話になるかもしれないけど……指針が何もないよりはずっといいでしょ?」


 ……なるほど、そうかもしれないな。


「ちょうど【大飛行】っていう新しいスキルを得たから、それを使って神殿まで飛んでいくか」

「【大飛行】……ですか?」


 俺の言葉に反応するミラ。


「陸路で人の多い場所を進むと、モンスター然とした俺は冒険者とかに狙われるかもしれないからな。なるべく人との接触を避けられる空路がベストだろう」

『スキル【大飛行】の連続飛行可能時間はおおよそ三十分程度ね』


 じゃあ、三十分ごとに休憩を取りながら飛べばいいわけか。


『そういうこと』

「聞いたか、ミラ。三十分飛んでは休憩して……というのを繰り返しながら、目的地に向かう」

「了解です、ドラゴンさん。コレットにもそう伝えますね」


 かくして、俺たちは空路で『暗黒竜王の神殿』を目指す──。

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