表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/97

4 進化への道程

「進化……?」


 確か、前にも説明を受けたな。


 特定のモンスターを倒すと『進化の宝玉』を得られる。

 それによって『進化ポイント』という数値がたまり、既定の数値を超えると、そこで進化できる。

 ……という感じだったはずだ。


 その『特定のモンスター』ってのは、どんな奴なんだろう。


『具体的には一定のレアリティ以上のモンスターを指しているの』


 レアリティ?


『モンスターにはその強さや成長性、希少性などに応じて「レアリティ」というものがあるのよ。これは鑑定スキルによって見ることができるわ』


 と、俺の疑問に答えるナビ。


『レアリティは★と数字によって表されるの。この数字が大きいほどレアリティが高いことになるわね。ちなみに最高値は7よ』


 ん、★……?

 あ、鑑定すると最後に表示される★って項目はレアリティを指してたのか。


『そういうこと』


 ナビが言った。

 えっと……俺の★って確か7だったよな。


『それはそうよ。あなたはモンスターの頂点ともいうべき存在──竜王だもの』


 ナビが当然といった口調で言った。

 俺は最高レアリティのモンスターなのか……。


『で、話は戻るけど、「進化の宝玉」を得られるレアリティは4以上よ。レアリティが高いほど、より高価値な宝玉が手に入るの。つまり「進化ポイント」を多く得られるということね』


 じゃあ、まずは★4以上のモンスターを探さないとな。

 俺は森の中を進んだ。


『あ、いたわよ。おあつらえ向きの相手ね』


 しばらく行くと、ナビが言った。

 いたって、どこに?


『ほら、前の方にいるでしょ?』


 と、ナビ。


 そう言われても、でかい岩がごろごろしてるだけなんだが──。


『バレットロックよ』


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

称 号:殺戮の射手

種 族:バレットロック

形 態:無機物

L V:8

H P:50

M P:90

攻撃力:41

防御力:67

素早さ:0

★  :4


〇所持スキル

【光弾】LV5

【擬態】LV7

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 なるほど、こいつは★4──つまり、倒せば『進化の宝玉』を入手できるわけか。

『そういうこと。最初から★6とか7の相手なんて無謀すぎるし、手ごろな相手じゃないかな』


 と、ナビ。


『といっても、バレットロックだって決して雑魚じゃないわ。少なくともさっきのブルーゴブリンなんかよりずっと格上』


 なるほど……。


『戦うなら、ちゃんと対策を考えてからね』


 と、そこまで話していると、ガサガサという茂みをかき分ける音が聞こえてきた。


 何かが近づいてくる──?


『全部で五人……いずれも人間ね。冒険者じゃないかしら』


 と、ナビ。


 冒険者?

 俺は茂みに身を潜めた。


 前方から、五人の冒険者が現れる。

 戦士風の男が二人に魔法使い風の男女が二人、残りの一人は僧侶風の女だ。


「へえ、これがバレットロックか」

「あたし、初めて見た」

「そいつは【光弾】を撃ってくるぞ……気をつけろ」


 などと冒険者たちが話している。


「へっ、しょせんは岩だろ」

「遠距離から魔法で破壊すればいいのよ」


 魔法使い風の男女が火球や雷撃を放った。

 直後、それを圧する閃光があふれる。


「がっ!?」

「ぐああっ……」


 岩からほとばしった輝きが無数の弾丸と化し、冒険者たちを次々に貫く。


 バレットロックのスキル【光弾】だ。


 彼らが囲んだ岩からだけでなく。

 周囲に転がる無数の岩から、いっせいに放たれる。


 その数は十や二十じゃない。

 まさしく回避不能の光弾の雨──。


 むせ返るような血の匂いが漂った。


 全員、頭や手足を吹き飛ばされ、無残な肉塊となってその場に転がっていた。

 なかなか凄惨な死体である。


 しかし、あれだけの数の岩が同時に光弾を撃ってくるのか。

 これじゃ、避けようがないな。


『まさしく数の暴力ね。初見じゃ対処するのは難しいと思う』


 初見じゃ……か。

 ん、待てよ。


 ナビ、お前はあの岩の中のどれがバレットロックなのか見分けられるか?


『もちろん。私は鑑定スキルだもん』


 じゃあ、教えてくれ。

 それとあいつらが光弾を撃ってくる方向って決まっているのか。


『一体ごとに角度が決まっているわね』


 なら、避けるのは簡単だ。

 あいつらの攻撃が及ばない死角があるはずだろ。


『んー……ちょっと探してみるわね。軌道計算が多少面倒だけど』


 言って、しばらく沈黙するナビ。


 がんばれ、ナビ。

 お前が奴らの攻撃軌道を計算できれば、その死角から近づいて確実に倒せるはずだ。

 何せ、相手は岩である。


 その場から動けないだろうから、光弾を受けずにこっちのブレスの射程まで近づくことができれば、俺の勝利は確定する。


『分析完了よ。敵の攻撃の方向は全部読めたわ』


 えらいぞ、ナビ。


 じゃあ、そいつを教えてくれ。

 俺はバレットロックの攻撃が当たらないルートから近づいて、一体ずつブレスで倒していくことにした。




 後は、戦いというより単なる作業だった。


『次、右斜め三十度から近づいて。ルートが左右にズレると光弾を食らっちゃうから気を付けてね』


 ナビの指示に従い、俺はずりずりと地面を擦りながらバレットロックに近づく。

 攻撃を受けずに接近し、ブレス発射。


 一撃で撃破!


 さらに次の奴も、その次の奴も──。


 一体ずつ確実に、ブレスでバレットロックを破壊していった。


 その数、全部で六。

 経験値も進化の宝玉も一気にゲットだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


▼書籍化作品です! タイトルクリックで小説ページに飛べます!▼

☆黒き剣帝 元最強のアラフォー全盛期を取り戻して無双ハーレム

▼ノベマ限定作品です。グラスト大賞に応募中! 応援していただけたら嬉しいです!▼

☆冴えないおっさん、竜王のうっかりミスでレベル1000になり、冒険者学校を成り上がり無双




暗黒竜王レベル1に転生 いずれ神も魔王も超えて最強の座に君臨する
(BKブックス)

書籍版1巻、発売中! 画像クリックで公式ページに飛びます
m2yx5fycdsmfe64d52timjwbjqz_72k_160_1po_bwf9





小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ