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暗黒竜王レベル1に転生 いずれ神も魔王も超えて最強の座に君臨する  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第3章 決戦、神樹伯爵

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17 始まり

 SIDE アーバイン



「すさまじい邪気だ……!」


 アーバインは水晶球に映し出された映像を見て、うめいた。


 燃えるような赤い髪にオレンジ色の瞳をした少年だ。

 すらりとした体躯は鍛えられ、引き締まっている。


 弱冠十五歳ながら、その剣腕はすでに大陸でも最強と謳われていた。


 アーバインこそは、神より『勇者』の称号を授かった地上で唯一の少年なのだ。


「千年前、あなたのご先祖によって討たれた『暗黒竜王』に酷似したオーラを放っています」


 初老の魔法使いが言った。


 水晶球に映像を出しているのは、彼の魔法によるものだ。


 他にも王国一の騎士や魔法使い、僧侶など名だたるメンバーがここにそろっている。

 それぞれの階級(クラス)で最強、最高と謳われる者たち。


 人々は彼らを指してこう呼ぶ。


 勇者パーティ、と。


「本当に伝説の『暗黒竜王』──あるいは、それに類する存在が復活したのであれば、討たねばなるまい」


 青年騎士が告げる。


「だね。世界の平和を守るために」


 うなずく女僧侶。


「竜の居場所は?」

「ここから南東──ラシェルの大森林です」


 アーバインの問いに魔法使いが答える。


「では、行こう。みんな、俺に力を貸してくれ。世界を脅かす悪を討つために」

「世界を脅かす悪を討つために」


 仲間たちの声が唱和する。


 数時間後、アーバインたち勇者パーティは竜討伐へと乗り出した。


    ※


 俺は──。


 混濁する意識の中で、俺は目を覚ました・


 俺……は……どうなったんだ……?


 全身が燃えるように熱い。

 目の前が、一面の炎に包まれている。


 俺は……誰だ……?


 分からない。


 記憶がぼんやりとしている。


 思考を整理できない。


 俺……は……。


 …………。


 ……。




「ドラゴンさん、目を覚まして!」




 ふいに、少女の声が響く。


 なんだ、これは──。

 誰だ、彼女は──。


 俺……は。


 この声を、知っている。

 そうだ、思い出してきた。


 確か、俺は……俺は。


 暴走、したんだ。


 意識が消えかけた。


 いや、一度は消えた。


 だけど、どうにか戻ってくることができた。


 もっと強く思い出せ。

 もっと強く、心に刻め。


 そう、俺の名は──。

次回から第4章になります。

次回更新は2週間ほどお休みをいただき、5月3日ごろを予定しています。

引き続きよろしくお願いします~!



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