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暗黒竜王レベル1に転生 いずれ神も魔王も超えて最強の座に君臨する  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第3章 決戦、神樹伯爵

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13 【闇】を総べる竜1

形態変化(モードチェンジ)、完了』


 ナビが告げる。


 前方に、黒い竜の姿が映し出された。


 例によって、俺の現在の姿を映像化したものだろう。


 その姿は以前とは違っていた。


 無数の刃で構成されたような鋭角的なフォルム。

 漆黒の鱗は美しい光沢を放っている。


 牙はより鋭く、爪はより長く、翼はより大きく。

 雄大でありながら、優美さを併せ持った一体の黒竜。


 そして、その瞳は燃えるような、真紅。




 るおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおんっ!




 俺は咆哮した。

 周囲の大気が震え、爆ぜる。


『馬鹿な、ただ吠えただけで空間が裂ける──』


 神樹伯爵が叫んだ。


 分かるぞ。

 今までとは戦闘能力が圧倒的に違うことが。


 ナビ、ステータスを表示してくれ。


『鑑定中……拒絶……再実行……禁忌に抵触……拒絶……』


 ん、ナビ?


『再実行……管理者権限を不所持のため、拒絶……拒絶……拒絶……』


 おい、ナビ……?


『駄目ね。私の現在のレベルでは、今のあなたのステータスを表示できないわ』


 表示──できない?


『かなり強力なプロテクトがかけられてるみたい。ただ、安心して。今までよりもはるかに強くなったことは確実だから』


 と、ナビ。


『そして、注意してね。これは不安定な力よ。いつ消えてなくなるかも分からない。あなたが、今のあなたでいられるうちに決着を』


 分かった。

 なら、手探りで戦っていく。


『ご武運を──ガルダ』


 それは、ナビが初めて俺の名を──人であったころの名を呼んだ瞬間だった。


 さあ、いくぞ。


 俺は一歩踏み出す。


 るおおんっ、という咆哮が自然と漏れた。

 そのたびに空間のあちこちが裂け、生まれた衝撃波が神樹伯爵の枝を切り裂く。


『お、おのれ、ただ吠えるだけで、我がダメージを受けるなど……ぐうううっ……』


 たじろぐ伯爵。


 奴の態度からは、すでにさっきまでの圧倒的な威圧感も、強者感も消え失せていた。


 今や、完全に立場は逆転したのだと悟る。

 今度は俺が、圧倒的な力で奴を蹂躙する番なのだ、と。


『……限定的に情報が開示されました』


 ナビが告げた。


 どうした、ナビ?


『突然、私の中に「暗黒竜王」の情報の一部が入ってきたの。ドラゴンブレスについてのみ、あなたに情報を伝えることが可能よ』


 と、ナビ。


『現在使用できるドラゴンブレスは四種。すでに習得している「滅びの光芒」や「災いの波動」の他にも──』

 ナビがその内容を説明した。


 よし、順番にくらわせてやるか。


 今後のためにもテストしておくとしよう。

 そう、今後の──魔導王の軍団との戦いのために。


 まずはこれだ!


滅びの光芒ライトニングバニッシャー』──。


『があっ!?』


 俺が放った青白い光線が螺旋状に突き進み、奴の枝を片っ端から吹き飛ばしていく。


 今の俺はクールタイムなしで、最初から『全開版』を連射できる。

 しかも、奴の【防御上昇】などものともしない。


 根本的な攻撃力が違いすぎるのだ。


 目につく枝をあらかた薙ぎ払うと、幹だけの状態になった神樹伯爵の姿が完全に露出する。


 次は、こいつだ!


災いの波動(カラミティウェーブ)』──。


 俺の吐き出した紫色のブレスが、神樹伯爵の本体を包みこむ。


『我の防御が消えた!? 馬鹿な……魔導王様によって極大まで強化された、我がスキルが──?』


 これで奴は無防備同然だ。


 次のブレスをくらわせてやる。


 第三のブレス──『大罪の火炎(ギルティフレア)』を。

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