表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暗黒竜王レベル1に転生 いずれ神も魔王も超えて最強の座に君臨する  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第3章 決戦、神樹伯爵

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/97

11 暗黒竜王VS神樹伯爵3

 相手はあまりにも強大だ。


 だが、俺は負けない。

 負けられない。


 人間としての俺は、魔導王の軍団になすすべなく殺された。

 本来なら、そこで『終わった』俺の命。


 だけど俺は──理由は分からないが、ドラゴンへと転生した。

 しかも『暗黒竜王』なんていう、いずれ最強に至るかもしれない『可能性』を得たんだ。


 なら俺は、その可能性に賭けてみたい。


 まずは生き延びることを最優先だが──その中で、着実に強くなり、いつか必ず魔導王の軍団を蹴散らせるくらいに強くなる。

 それが俺の見い出した、ドラゴンとしての生きる道。


 相手の方が圧倒的に強い以上、逃げ延びることが得策だが──それを許してくれそうな相手ではない。


 なら、戦う。

 戦って、活路を切り開く……!


『闘志は失っておらぬようだな。これだけの力の差があっても』


 伯爵がうなった。


『大した精神力だ。【闇】の紋章の──『暗黒竜王』の依り代だけのことはある』


 こいつ──!?


 俺が『暗黒竜王』だと知っているのか。

 伯爵もステータスを見る能力があるんだろうか。


『我が主、魔導王様は絶対の力を求めておられる。神や魔王、巨人王すらもしのぐほどの力。この世のすべての頂に立つ力だ』


 告げる伯爵。


『エレノア王国が秘匿していた「暗黒竜王」の力──だが、かの王国に攻め入ったものの、力を得ることはできなかった。力の精髄は──すでに持ち去られた後だった』


 エレノア王国にそんなものが……?

 俺は騎士団でそれなりの地位にいたはずだが、そんな話は一度も聞いたことがなかった。


「なんの──話ですか」


 ミラも戸惑った表情だ。

 それにアビーやコレットも。


「『暗黒竜王』の力……?」

「一体、何を言っているの……?」


 誰も、知らないらしい。


『下っ端には知らされておらぬか』


 嘲笑する伯爵。


『まあ、お前たちが知っていようといまいと、どうでもいい。ともあれ──王は我らに命じられた。「暗黒竜王」の力を宿したものを探せ、と』


 こいつの──いや、こいつらの狙いは俺なのか。


『その【闇】の紋章が「暗黒竜王」のものなのか、あるいは他の高位の眷属のものかは分からん。だが連れて行く価値はある』


 と、伯爵。


『ただし、用があるのはお前だけだ。他の人間どもは不要。ゆえに──排除する』

「簡単に排除なんてされてたまるか」

「あたしたちは負けない」


 アビーが魔法使いの杖を、コレットが錫杖をそれぞれ構える。

 コレットの方はかなりの傷を負っていたが、なんとか呪文を使えるようだ。


 一方の伯爵は動かない。

 圧倒的強者ゆえの余裕か。


「【スペルブースト】!」


 コレットが魔力増幅呪文を唱える。

 それを受けたアビーが杖を掲げ、


「燃やし尽くしてやる……『エクスファイア』!」


 二人の連携による上級火炎魔法が伯爵を襲った。


 だけど、無駄だ。

 俺には分かる。


 伯爵は、あのドライアドの上位種だ。

 当然、備えているスキルも同じか、上位互換。


 ドライアドにさえ通じなかった攻撃パターンが、伯爵に通用するはずがない──。


『この程度の火炎魔法ならたとえ百発受けたところで痛くない。だが……この神樹伯爵に刃向った仕置きが必要だな』


 伯爵が樹木の体をゆする。


 笑っている。

 残酷な、嘲笑だ。


 まずい逃げろ、アビー、コレット!


 俺は叫んだ。

 だけどドラゴンの口からはいななきのような声しか出せなかった。


「【リアクト】」


 伯爵がスキルを発動する。


 一片の慈悲もなく。

 容赦なく。


 次の瞬間、『エクスファイア』はいきなり進行方向を反転させた。

 上級の火炎魔法すら、あっさりと反射できるのか!?


「あっ……ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ……」


 アビーの悲鳴が響き渡った。


 俺は呆然と立ち尽くした。

 ミラも、コレットも、動けない。


 ほんの数瞬の後──。


 アビーは、消し炭となっていた。

【お知らせ】

転生特典【経験値1000倍】を得た村人、無双するたびにレベルアップ! ますます無双してしまう 1

http://mfbooks.jp/8257/


恋人を寝取られ、勇者パーティから追放されたけど、EXスキル【固定ダメージ】に目覚めて無敵の存在に。さあ、復讐を始めよう。 2

https://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-24265-2.html


新刊2冊が発売中です。このようなご時勢ですので書店に直接行くのが難しい方もいるかと思いますが、通販等もありますので、よろしければぜひ~!

正直、コロナの影響による売り上げ減とかが心配なので……応援していただけると嬉しいです (´Д⊂ヽ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


▼書籍化作品です! タイトルクリックで小説ページに飛べます!▼

☆黒き剣帝 元最強のアラフォー全盛期を取り戻して無双ハーレム

▼ノベマ限定作品です。グラスト大賞に応募中! 応援していただけたら嬉しいです!▼

☆冴えないおっさん、竜王のうっかりミスでレベル1000になり、冒険者学校を成り上がり無双




暗黒竜王レベル1に転生 いずれ神も魔王も超えて最強の座に君臨する
(BKブックス)

書籍版1巻、発売中! 画像クリックで公式ページに飛びます
m2yx5fycdsmfe64d52timjwbjqz_72k_160_1po_bwf9





小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ