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暗黒竜王レベル1に転生 いずれ神も魔王も超えて最強の座に君臨する  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第3章 決戦、神樹伯爵

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10 暗黒竜王VS神樹伯爵2

 ミラの斬撃が伯爵を両断する。

 思ったよりもあっけない最期だった。


「ふうっ」


 ミラは大きく息を吐き出し、こちらを振り返る。

 満足げな笑みを浮かべていた。


 よくやったぞ、ミラ。


 俺も内心で彼女をねぎらう。


 こういうとき、人の言葉を話せたらいいんだが……。

 あらためて、そう思う。


「えへへ、ドラゴンさんも援護ありがとうございました」

 ミラが俺の頭を撫でてくれた。


 ああ、癒されるなぁ。

 俺はうっとりと目を細める。


 どんっ……!


 そのミラが、いきなり──なんの前触れもなく吹き飛ばされた。


 な、なんだ……!?


「が……は……っ……」


 地面にたたきつけられ、うめく女騎士。




『なるほど。「端末」では勝てんか。思ったよりもやるな』




 声とともに、周囲の樹木が震える。


 いや──森全体が、震えている!


 同時に湧き上がる、すさまじいプレッシャー。

 全身に、寒気が走る。


 何かが……いる。

 とてつもない力を持つ、何者かが──。


 次の瞬間、前方の地面が爆発するように吹き飛んだ。

 その下から巨大な何かがせり上がってくる。


 高い。

 そして、大きい──大きすぎる。


 それは、全長100メートル以上の樹木だった。

 少し前に戦ったドライアドとよく似た姿だが、とにかくサイズが違いすぎる。


『我は神樹伯爵』


 巨大樹木が告げた。


 神樹伯爵?


 じゃあ、さっきの人型はなんだったんだ?

 奴も神樹伯爵と名乗っていたはずだが──。


『先ほどお前たちが戦ったのは、我がいくつも有する「端末」にすぎん』


 と、伯爵。


『それなりの戦闘能力と、我のスキルの一部を付与しているが──しょせんは我をスモールダウンさせた分身体』


 じゃあ、こいつが……。

 こいつこそが、神樹伯爵の『真の本体』ということか。


『そのようだね。いくつか読み取れない情報はあるけど、とりあえず奴のステータスを表示するよ』


 と、ナビ。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

称 号:神樹伯爵

種 族:エクス・ドライアド

形 態:樹木型

L V:33

H P:1071

M P:640

攻撃力:1502

防御力:987

素早さ:71

★  :6


〇所持スキル

【鞭の枝】LV14

【槍の枝】LV21

【火炎無効】LV25

【防御上昇】LV31

【端末作成】LV13

【思念通信】LV10

【大地震】LV5

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 こ、こいつは……っ!?


 今までの連中とは、文字通りけた違いのステータス数値だった。


「わざわざ本体をさらすとは余裕ですね……」


 ミラが剣を支えに立ち上がった。


「今度はあなたを叩き斬ってあげます……!」


 決して少なくないダメージを受けているはずだが、彼女の闘志は衰えていないようだ。

『勇ましいことだ。だが、不可能だな』


 巨体を揺すって笑う伯爵。


『スキルとは意思の強さ。そしてその強さは基本的には距離に比例する。つまり──本体が近くにいればいるほど、強さを増すわけだ』


 もちろん『親切心』から丁寧に解説しているわけではないだろう。


 これは、脅しだ。


 これから行われる攻撃こそが──『神樹伯爵』の本来のスキルの強さを発揮したもの。

 間違いなく、今までとはけた違いの攻撃になる。


『耐えられるものなら耐えてみるがいい。魔導王様の側近「神樹伯爵」の全力を』


 同時に、無数の枝が槍と化して放たれた。


 スキル【槍の枝】

 先ほどの『端末』と同じスキルである。


 だが、その数がけた違いだ。

 数百──いや、数千を超える枝が四方から殺到する。


 さすがにミラ一人では、とても捌ききれないだろう。


 いや、俺にだってこれほどの数は──無理だ。


 ひるみそうになるところをグッとこらえた。


 やるしかない。

 こいつを突破しない限り、森を抜けることは難しいだろう。


 生き延びるために。

 生きて、いつか魔導王とその軍団を蹴散らすために。


 俺は──勝つ!

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