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暗黒竜王レベル1に転生 いずれ神も魔王も超えて最強の座に君臨する  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第3章 決戦、神樹伯爵

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5 門番2

 アビーとコレットは蜘蛛の糸に足首を絡め取られ、地上5メートルほどの高さで逆さづりにされていた。


「くっ、このぉっ……!」

「一体、いつの間に……くうう」


 もがく二人だが、糸は何重にも巻きついていて容易に剥がれないようだ。


 ──ブレスで消し飛ばすか。


『通常版』の『滅びの光芒』ならクールタイムを気にせず、連発できる。

 それでもって、二人に絡みついている糸を焼き切ってやる──。


 どんっ!


 そう思った矢先、『ビートル』が突進してきた。


 速いっ……!


 六本の足を高速で動かし、一瞬にして間合いを詰めてくる。

 槍のごとき角をこちらに向かって突き出し──、


「くっ!」


 ミラが剣でそれを受け止めた。


「攻撃が、重い……っ」


 が、パワーでは『ビートル』のほうが上のようだ。

 じりじりと押されていくミラ。


 今、助ける──。


 俺は横合いから爪を繰り出した。


 スキル【爪撃】。

 騎士だったころを思い出し、剣技の要領で爪を繰り出す。


 さすがに二人がかりなら、こちらのほうがパワーが上のようだ。


『ビートル』は大きくよろめくと、六本の節足で地面を蹴りつつ後退する。


 やはり、速い。

 さすがに足を六本備えているだけのことはある。

 と、


 しゃああああああっ!


 いななきとともに後方に位置していた『スパイダー』が新たな糸を吐き出した。


 今度は俺とミラを狙っている。


 スキル【捕獲の糸】。

 俺たちを捕らえるか、あるいは動きを鈍らせるつもりか。


『滅びの光芒』の通常弾で迎撃したいが、あれを放つには『溜め』が必要だ。

 かといって【爪撃】や【竜尾】では絡みつくばかりで、切ったりちぎったりは難しそうだ。


 どうする──。

 俺は瞬時に判断し、翼を羽ばたかせた。


 ミラ、乗れ!


 目線で合図を送る。


「分かりました、ドラゴンさん!」


 アイコンタクトが通じたのか、ミラが俺にしがみついた。


 翼の羽ばたきを利したジャンプで、大きく跳び上がり、糸を避ける俺たち。

 空中でホバリングしつつ、ブレスを撃つための『溜め』時間を稼ぐ。


 食らえ──!


 そして、放った。

『滅びの光芒』の『通常弾』を。


 青白い光線が一直線に伸びる。

 その先にいるのは『ビートル』だ。


 ただ、相手もさすがに速い。

 例によって六本の節足を活かした高速移動で、あっさりとブレスを避ける。


 ──だが、問題ない。


 俺の狙いは『ビートル』じゃない。


 そのそばにある、糸。


 そう、アビーとコレットを縛っている糸の根本部分だ。


 ばぢぃっ……!


 弾けるような音を立て、光線によって糸が焼き切れた。

 アビーとコレットが解放され、地面に落下する。


「いたたたた……」


 どうにか受け身を取ったらしく、顔をしかめつつも起き上がる二人。

 よし、これでこっちは元の陣形に戻ったぞ。


 反撃開始だ。


 俺は二体を見据える。

 さっきナビに見せてもらった『ビートル』と『スパイダー』のステータスを思い返した。


「どっちも魔法防御持ちだったな。なら──」


 災いの波動は一度撃つと、次は十分間撃てない。

 これだけスピーディな戦況だと十分のクールタイムは長い。


 どちらにブレスを使うべきか。

 二体を巻きこむような形で撃てないものか。


『「災いの波動」の対象はあくまでも一体きりよ。どちらかに当たった時点で効果が発動するわ』


 と、ナビ。


 なるほど……。


 じゃあ、ブレスを使う対象を選ばないとな。

 どっちに使うべきか──。

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