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暗黒竜王レベル1に転生 いずれ神も魔王も超えて最強の座に君臨する  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第3章 決戦、神樹伯爵

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1 パーティ結成

 ミラたちと共闘──か。


 俺はあらためて彼女たち三人を見つめた。


 いずれも十代後半くらいの少女たちだ。

 年若いながらもその実力はいずれも一流である。


 まず騎士のミラ。


 紫色の髪を長く伸ばした、生真面目そうな少女だ。

 すらりとした体に銀色の騎士鎧をまとっている。


 剣の腕前は、おそらく騎士団で十指に入るだろう。

 一対一はもちろん、スキル【乱れ斬り】を習得しているから一対多数の戦いでも力を発揮してくれるだろう。


 次に魔法使いアビー。


 燃えるような赤い髪を肩のところで切りそろえた、明るい顔立ちの少女だ。

 身に着けているのは黒色のローブ。


 こちらもなかなか強力な呪文を習得している。

 ドライアド戦ではコレットの補助を受けたとはいえ、上級火炎魔法の【エクスファイア】を使ってみせた。


 最後に僧侶のコレット。


 黒髪を三つ編みにした眼鏡少女である。

 白い僧衣の上からでも凹凸の激しいボディラインがはっきりと分かった。


 防御魔法の【プロテクション】や他者の魔法の威力を増幅する【スペルブースト】などを習得している。

 ミラ、アビーとの連携で十分に力を発揮してくれるだろう。


 ……以上、戦力分析終わり。


『っていうか、私に言ってくれれば、三人のステータスを出すんだけど』


 と、ナビ。


 ああ、そういえば、そうか。


 じゃあ、彼女たちのステータスを見せてくれ──。

 と、言おうとしたところで、


「ドラゴンと共闘……できるのかな、そんなこと」


 アビーがミラに言った。


「相手はモンスターだし。意思疎通なんてできないじゃない」

「でも、さっきはできました」


 反論するミラ。


「ドラゴンには知性があると思います。あたし、なんだかこのドラゴンさんは他人とは思えなくて……」

「情が移ったわけ?」


 コレットが肩をすくめる。


「ま、なかなか強力なブレスを備えているみたいだし、共闘できるなら心強いけどさ」

「でしょう? 森を抜けるにしても、強力なモンスターがいるエリアをどうしても通る必要がありますし」


 強力なモンスターがいるエリア?


 俺はここ数日森の中で過ごしたが、あまり遠方まで行っていない。

 まず周辺の地理や生息モンスターを徹底的に把握し、確実に自分が生存&効率的に経験値を取得していける道を選んだからだ。


 だが、ミラたちは俺が知らないエリアの情報もある程度知っているらしい。

 それだけでも、共闘は大いにメリットがあるな。


 おおおん。


 俺は短く吠えた。


 共闘しても構わない、という意思表示のつもりだった。

 言葉が話せない以上、どこまで伝わるかは分からないが──。


「あ、ドラゴンさんも賛成してくれてるみたいですよ!」


 ミラがぱっと顔を輝かせた。


「そう? ただ吠えただけじゃん」


 と、アビー。


「むしろ威嚇したのかもしれない」


 これはコレット。


「いいえ、これは賛成の意思表示です。あたしには分かります!」


 ミラが力説した。


 どうやら彼女はとことん俺の味方らしい。

 ありがたい。


「あたし、動物の言葉を読み取ったりするの、昔から得意でしたから」


 ミラが胸を張る。


「……本当にあたしたちの仲間になるわけ?」


 コレットが俺をジロリとにらんだ。


 眼鏡の奥の眼光は、疑念に満ちている。

 俺はこくこくとうなずいてみせた。


「あ、うなずいた! 私たちの言葉が分かってるのかな」

「でしょ、でしょ?」


 叫ぶアビーに、我が意を得たりとばかりに告げるミラ。


「うーん……」


 コレットだけはまだ疑わしそうだ。


「……まあ、いいでしょ。どのみち三人だけで森を出るのは厳しそうだしね」


 よし、とりあえずは共闘決定だ。


「では、森の脱出作戦を練りましょうか──」


 ミラが言った。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 元人間なら、地面に文字を書いて意思疎通すれば良いと思う。
[気になる点] 地面に字書いて会話したら解決だと思う
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