表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暗黒竜王レベル1に転生 いずれ神も魔王も超えて最強の座に君臨する  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第2章 魔獣の森の出会い

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/97

15 暗黒竜王VS邪精霊4

『どうした? 反撃してこないのか、ええ?』


 ドライアドが勝ち誇った。


 相変わらず枝槍は四方から殺到し、ミラの斬撃とコレットの防御呪文でしのいでいる状況だ。

 防ぐのが精いっぱいで反撃に転じるのは無理だった。


 やはり、勝つためには奴の防御を──『物理火炎無効化』を打ち破るしかない。


 俺のブレスなら、それができるかもしれない。

 だが、できたとしても無効化できる時間は限られている。


 そこにタイミングを合わせなければ、勝機はない。


 だから──。


 俺は尾を思いっきり振り上げた。


 気づいてくれよ、ミラ。

 念じながら、


 どしん、どしん、どしん……!


 地面を三度打つ。

 一泊置いて、さらに二度。


「えっ……?」


 ミラが驚いたような顔をした。


 もう一度、同じように尾で地面を叩いた。


 これはエレノア騎士団に伝わる、戦場での攻撃合図の一種である。

 本来なら金属を打ち合わせて合図を送るんだが、俺はそれを尾で行ったのだ。


「あなたは……なぜ……!?」


 呆然とした視線を俺に向けるミラ。


 びしっ……!


 そのとき、【プロテクション】の防御フィールドに大きな亀裂が走った。


 駄目だ、もう壊れる──。

 ミラに今の合図が伝わったかどうかは分からない。

 だが、伝わったと信じて、次の行動に移すしかない。


 次の行動──ドラゴンブレスの発射を。


『「滅びの光芒」と「災いの波動」──二種類のブレスは、発動時に念じれば切り替えられるわ』


 念じればいいのか。


『そうね……最初は慣れないだろうから、心の中で叫んでみて』


 と、ナビ。


『撃ちたいブレスの名を。それでいけるはず──』


 了解だ。


 奴の防護を吹き飛ばせ、【災いの波動(カラミティウェーブ)】──。


 俺は念じつつ、口を大きく開く。

 口内から気道、腹の底までが灼熱していく感覚。


「アビー! ドラゴンさんが何か仕掛けます。あなたも呪文の準備を!」


 ミラが叫んだ。


「えっ? えっ?」


 戸惑ったようなアビー。


「お願い、あたしを信じて!」

「……了解」


 うなずいて、アビーは杖を構えた。

 呪文の詠唱を始める。


『何をする気か知らんが、無駄だ!』


 ドライアドの枝槍が【プロテクション】の防御フィールドを完全に打ち砕いた。

 その、瞬間。


 くらえ!


 俺はドラゴンブレスを放つ。


 第二のブレス【災いの波動】。

 紫色の光線がドライアドの顔面に命中する。


『なんだ……? 痛くもかゆくもない──』


 怪訝そうな様子を見せたドライアドは、次の瞬間、ハッと顔をこわばらせた。


『俺の防御フィールドが消えている!? 馬鹿な──』

「アビー、今です!」

「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」


 すでに魔力をチャージしていたらしいアビーが、即座に火炎呪文をぶっ放した。


 中級火炎魔法『ディーファイア』の連打。

 次々と炸裂する火炎がドライアドの体を燃やしていく。


『ぐっ!? がああああああああああああああああああっ……!』


 ほどなくして──。


 樹木型の邪精霊は、全身を燃やされて消し炭と化した。

※カクヨムにて先行公開中です。続きが気になる方は、下のリンクからカクヨムのページに飛べますので、ぜひ!


【読んでくださった方へのお願い】

ページ下部にある『ポイントを入れて作者を応援しましょう!』のところにある☆☆☆☆☆をポチっと押すことで★★★★★になり評価されます。

「面白かった!」「続きが読みたい!」と思っていただけましたら、ぜひポチポチっとしていただけましたら励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


▼書籍化作品です! タイトルクリックで小説ページに飛べます!▼

☆黒き剣帝 元最強のアラフォー全盛期を取り戻して無双ハーレム

▼ノベマ限定作品です。グラスト大賞に応募中! 応援していただけたら嬉しいです!▼

☆冴えないおっさん、竜王のうっかりミスでレベル1000になり、冒険者学校を成り上がり無双




暗黒竜王レベル1に転生 いずれ神も魔王も超えて最強の座に君臨する
(BKブックス)

書籍版1巻、発売中! 画像クリックで公式ページに飛びます
m2yx5fycdsmfe64d52timjwbjqz_72k_160_1po_bwf9





小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ