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暗黒竜王レベル1に転生 いずれ神も魔王も超えて最強の座に君臨する  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第2章 魔獣の森の出会い

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14 暗黒竜王VS邪精霊3

『「神樹伯爵」様を討とうなどという不届きものはすべて始末する。あの方の側近たるこの俺が、な』


 ドライアドが全身を揺する。

 外見は太い樹木で、高さ二メートルほどの位置に禍々しい顔面がレリーフのように浮かんでいた。


『ん? そっちのドラゴンはなんだ? さっきはいなかったが──』


 と、ドライアドが俺を見る。


『【闇】の紋章……? お前のような小竜が、なぜ……?』

「【スペルブースト】!」


 コレットが呪文を唱えた。

 確か、魔法の威力を増幅する僧侶魔法だ。


「アビー、狙って!」

「了解っ、『エクスファイア』!」


 アビーが火炎魔法を放つ。


 ばぢぃっ!


 ドライアドの表面で、その炎は弾け散ってしまった。


「上級でも駄目か……」

『ふん。魔力を増幅させて上級魔法を撃ってきたか。だが、無駄だ。物理的な炎は、俺には効かん』


 勝ち誇るドライアド。

 さっきナビが説明していた通りだ。


 そういえば、『物理を超えた炎』ならダメージを与えられる、とも言っていたな。

 俺のブレスじゃダメなのか?


『「滅びの光芒」は炎じゃなく光属性ね。通用するかどうかは撃ってみなければ分からないけど、そもそもクールタイム中だし』


 と、ナビ。


『もう一つの「災いの波動(カラミティウェーブ)」の方は攻撃主体のブレスじゃないし──』

『気が済んだか? では、まとめて串刺しにしてやろう』


 ナビの説明をさえぎるようにドライアドが言った。


 無数の枝がざわめく。

 その先端が槍のように尖ったかと思うと、俺たちに向かって殺到した。


「くっ……スキル【乱れ斬り】!」


 ミラが高速斬撃スキルを発動した。

 繰り出される枝の槍撃を片っ端から弾き返す。


「【プロテクション】!」


 さらにコレットが防御系の僧侶魔法を使い、俺たち全員の周囲に防御フィールドを張る。

 これでしばらくは持ちこたえられるか。


 その間に反撃の手段を見つけるしかない。

 ナビ、もう一つのブレスはあいつに通用しないのか?


『もう、説明が途中でしょ。「災いの波動」は直接的な攻撃力はないの。ただ、あいつの防御を無効化することはできるわ』


 防御を無効化?


『あいつの防御特性は「物理的な炎を遮断する」こと。それを一時的に無効化するの』


 じゃあ、火炎魔法が通用するようになるのか?


 問答の間もドライアドの枝槍が間断なく襲ってきていた。


 それを迎撃するミラは徐々に疲労がたまってきているようだ。

 コレットが作った防御フィールドには亀裂が走っている。


 まずいぞ、もう少しで持ちこたえられなくなる──。


『おそらく、ね』


 そんな焦りを知ってか知らずか、ナビは冷静に説明を続ける。


 なら、やってくれ!


『慌てないで。「一時的に」って言ったでしょ。しばらくすれば相手の防御は復活するの。上手くタイミングをあわせなければ、無駄撃ちになるわよ』


 ナビが告げる。


 タイミングを合わせる、か。

 つまり俺がブレスで奴の防御を無効化し、その間にアビーが火炎魔法を撃てばいいわけだ。


 その合図ができれば──。


 だが、竜である俺は人の言葉を話せない。

 どうやって彼女たちにそれを伝えればいい……?


「きゃあっ……!」


 ミラが剣を弾き飛ばされた。

 コレットが張った『プロテクション』もすでに亀裂だらけで、今にも穴が開きそうだ。


 これ以上は、もうもたない──。


 ──待てよ。


 俺はふと思いついた。

 ミラは前世の俺と同じエレノア騎士団に所属している。


 だったら、合図を送ることができるかもしれない。


 試してみるか、あれを。

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― 新着の感想 ―
[一言] もう少し一部あたりのボリュームがあると嬉しいです。
[一言] 超おもれえ良い所で次回に持ってくの 嫌いじゃ無いです。
[良い点] すらすら読める [一言] とても読んでいて楽しいのでこれからも頑張ってください
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