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暗黒竜王レベル1に転生 いずれ神も魔王も超えて最強の座に君臨する  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第2章 魔獣の森の出会い

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11 二度目の進化

 陸戦型と空戦型か……それぞれに得意分野があるってことだよな?

 そして苦手分野も。


『そうね。陸戦型も空戦型も一長一短って感じよ』


 と、ナビ。


『パワーや格闘重視の陸戦型。スピードと三次元的な機動が可能な空戦型。バトルスタイルが異なるから、後はあなたがどっちを重視するか、ね』


 なるほど……。


『別に、すぐに決めなきゃいけないわけじゃないわよ。迷っているなら、しばらく今の姿のままで、任意のタイミングで進化することもできるわよ』


 ナビが助言してくれた。


 あ、もう一つ確認しておこう。


 進化保留している間に、新しく進化ポイントを得た場合はどうなるんだ?

 持ち越しされるのか?


『いえ、その場合は破棄されるわね。つまり保留した場合、新たに得た進化ポイントは丸々無駄になるわ』


 うーん……。

 じゃあ、今決めた方が得ってことだよな。


 とはいえ、進化は後戻りできないから、焦って決めるのもよくないだろうし……。


 俺は悩んだ。


 ……脳裏に、炎に包まれた建物や逃げ惑う人々の姿が浮かんだ。


 そう……だよな。

 冷静に考えれば、悩む必要なんてない。


『ん、答えが出たの?』


 ああ。

 俺が目指す先は、魔導王の軍団との戦いだ。


 それを考えれば、答えは決まってる。

 飛行可能なドラゴン軍団に対抗するためには、こっちも翼を得る必要があるんだ。


 だから──俺は『空戦型』を選ぶよ、ナビ。


『おっけー。じゃあ、進化開始だね。いっくよ~!』


 俺の頭の中で高らかなファンファーレの音が響いた。

 最初の進化のときと同じだ。


 ちなみに、この音は単なる演出で意味はないらしい。

 ナビの趣味ってことだろうか。


 次の瞬間、俺の全身に熱い衝撃が走り抜けた。


 うおおおおおおおおおおおおおおっ!?


 体中の血液が沸騰するような感覚。


 四肢からスッと力が抜ける。

 心なしか、前脚も後脚も細くなったようだ。


 さらに、背中がひときわ熱くなったかと思うと、


 ぼこっ、ぼこっ……!


 と盛り上がり、弾ける。


 もしかして、この感覚って──。

 翼が……生えた!?


『そ。今のあなたはこんな感じの姿よ』


 ナビの声とともに、俺の前方に竜の姿が映った。


 黒い体に細い四肢、そしてコウモリのような皮膜状の翼。

 翼が生えたことで、ますます竜っぽくなった。


 これが──進化した俺か。


 そして、さらにもう一つ、今までと違う部分があった。

 胸元にクローバーを思わせる紋章が浮かんでいるのだ。


『【闇】の紋章を会得しました』

『【闇】の出力が20%アップしました』

『新たなドラゴンブレスを習得しました』


 ナビが平板な口調になって告げる。


 ん?

 なんかちょっとパワーアップしたっぽいアナウンスだな。


 文言から察するに【闇】の力ってのが強まったんだろうか?

 どういう効果があるのか、具体的には分からないけど──。


 それに新しいドラゴンブレスってのも気になる。


 俺はさっき『全開版』を使って、一時間ほどはドラゴンブレスを使えない状況だ。

 もう一つのブレスを使うことができるなら、もしもの事態のときに助かる。


『ドラゴンブレスの待機時間(クールタイム)はブレスの種類ごとにカウントされるわ』


 ナビが説明した。


『だから「滅びの光芒ライトニングバニッシャー」についてはあと一時間は使用不能だけど、もう一つのブレス──「災いの波動(カラミティウェーブ)」はいつでも使えるわよ」


 カラミティ……ウェーブ?

 それが新しいドラゴンブレスの名前なのか。


 と、そのときだった。


 ぞくり……!


 全身にすさまじい怖気が走る。


 何かが、近づいてくる。

 邪悪な気配を持つ何者かが。


 他にもこちらに近づいてくる気配があった。

 がさがさと茂みをかき分けながら、一直線に。


「えっ、あなたは──?」


 戸惑ったような、声。


 茂みの向こうから現れたのは、少し前に別れた少女騎士。

 ミラだった。

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