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9.過去9


 それから冒険者ギルドに着くと受付には、先程と違う人が座っていた。さっきの人は、帰ったのかな?そんなことを思っていると彼等がその受付の方に向かって歩き出したのでそれに急いでついて行く。


「こんにちは、セリルさん」

「あら?オノマ君たちじゃないどうしたの?」


 そう言ってオノマが声を掛けたのは、20歳前後の金髪の女性だ。声を掛けられた当人は、オノマの事に気が付くと嬉しそうにしながら腕を組む。すると彼女の大きな胸が持ち上げられ大きく揺れる。


(おおきい…)と思っているとオノマとブラッドが少し顔を赤くしながらチラチラのその様子を見ていた。その一方でメンデスは、そんな彼等を見て不機嫌そうにしてそれぞれの足を蹴っていた。すると彼等が一瞬痛そうにして蹴った当人をにらむように見ようとしてメンデルに睨め返されて視線を逸らしていた。彼等でもそんな反応をするのかとそんなことを思っていると私の後ろにもやって来た。


「いた!」


 何故か私も蹴られた。すると彼女が耳元に顔を寄せて背中に鋭利なものを突き付けられながらこう言ってきた。


「余計なこと言ったらどうなるか覚えているよね?」


 背中に突き付けられた刃物に冷や汗を掻きながらも何とか頷いた。


「こ、こいつが冒険者になりたいって言うから連れ来た。だから手続きをしてほしい」

「わかったわ」


 と言ってカウンターの下から何かを取り出して私の方に出してきた。


「これを書いて欲しいけど書けないよね?」


 それは、自分の名前と年齢、特技と書かれた欄があった。それらを書けばいいのと思い大丈夫と言って記入をした。


「え~と、名前は、ユアで、7歳ね。登録まで少し時間がかかるから冒険者ギルドに付いて説明をしようか?」

「それは、俺達でしておくので大丈夫です」


 はい。と答えようと思ったのにそんなことでは、何も教えてもらいないかもしれないから何としても聞いておきたい。


「と、登録まで時間があるみたいだからヒッ!」


 と教えてもらおうとしたら突き付けられていた刃で背なかを少し刺された。


「どうしたの?」


 そう聞かれて本当のことが言えるはずもなく当たり障りのない事を話してやり過ごしているとセリルさんがごそごそしだした。


「これがギルドカードね」


 と言ってカードが渡された。書いてあることを確認する。


 名前 ユア

 年齢 7

 特技   

 冒険者ランク I


「ランクI?」

「ああ、このランクは、受けられる依頼のランクが決まっていてIだとHまでの依頼が受けられるわ」

「わかりました。ありがとうございます」


 そう言ってその場を離れようとするとオノマがこんなことを言い出した。


「このまま討伐系の依頼が受けられるようにしてくれませんか」

「彼女の昇格試験?それなら少し待ってね」


 と言ってセリルさんは、奥へと消えていった。一方、私は、というとどうして討伐系の依頼をこなせるようにならないといけないの?と思っていたがもしかして囮として使われるのでは、と思って昇級試験受けられないと言いなぁと思いながらセリルさんが戻って来るのを待っていた。



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