表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/78

72.オノマ47



 建物の中に入ると部屋に戻り自分の荷物を麻袋に入れていく。そして必要なものを入れ終えたら装備を整えて準備が終わる。


「ここも今日で最後ね……」


 そんなことを思いながら部屋を見渡した。院長先生にも何かを言いに行った方いいと思うけど、最近出稼ぎに行っていることが多いから月に何回かしか帰ってこない。だから院長先生には悪いけどこのまま出て行くことにした。でも、院長先生にはお世話になったから代わりにお金を寄付することにした。


 お金が入っている袋を取り出して全部を置いていこうかと思った。でもこれから外で暮らすことになるからしばらくご飯が食べていけるだけのお金が必要だと思い袋の中から銀貨1枚手に取り出してポケットに入れる。そしてその残りのお金を置いて行くことにした。


 どこにそのお金を置いていこうか考えていたときルミアがお金を管理するために隠している場所にその袋を置こうと思い早速その場所へ向かう。


 ルミアがお金を隠している場所を探ろうとしたとき何故かお金が入った袋が中途半端な場所に置いてあることに気が付いた。


「? もっと奥に隠すように置いていなかったかな?」


 そんなことを思いながら袋を取ると思っていた以上に軽かった。


「最近買い物でも行ったのかな?」


 そんなことを思いながら両方とも奥に隠すように置いて扉を閉めたら誰かが息をのむ音が聞こえて振り返ると先程石を投げてきた男の子がそこに立っていた。


「お、お、お前! お金を盗むためにここに来たんだな!」

「え?」


 誰かが後ろにいたことに気付かなくてちょっと不味いと思ったけどお金がここにあると言ったことに私は驚いた。


「どうしてここにお金があることを知っているの?」


 もしかしてルミアが教えたの? とそんなことを思いながら聞くと少し不味そうな顔をしていた。


「か、関係ないだろ! 出ていけ!!」


 もしかして彼はお金を盗んでいたの? とそんなことを思いながらも大人しく出て行くことにした。もう用事も済んだことだし……。


 そうして孤児院を出て歩いていると誰かが走って来る音がした。


「ユアお姉ちゃん待って!!」


 そんなルミアの声が後ろから聞こえてきて思わずビクッとした。ルミアが何を言おうとしたのかは分からないけど拒絶されたら……。そう考えたら怖くて何も聞かずに走り出していた。


「ま、待って! ユアお姉ちゃん! ユアお姉ちゃん!」


 辺りにはルミアの悲痛そうな叫び声が響いていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ