67.オノマ42
部屋へ戻るとレーナちゃんはベッドに座った。
そういえばレーナちゃんと一緒に居たいと言ったけどただ一緒に居るだけじゃあだめかな? と思って、チラッとレーナちゃんの様子を伺うと目が合い直ぐに俯いた。本当にどうしよう! と思っているとレーナちゃんに「こっちにおいで?」と言われたので近づいて行くと急に右手を掴まれて引っ張られた。急な出来事で思わず悲鳴を上げたけどどうやらベッドに座らされたみたい。さっきずっと立っていたからこんなことを? と思ったらレーナちゃんの声が後ろから聞こえた。そこでどういうどういう状態になっているのか理解した。
(……もしかしてお風呂溺れかけたの時と同じ状態になっている!?)
そう思うと凄くドキドキして来た。どうしよう! そう思っているとレーナちゃんに「何か言いたいことがあるのでしょ?」と言われた。
確かに言いたいことはある。孤児院に帰りたくないということだけど……。でも、それを言ってもしレーナちゃんに……。とか思いながらも頷く。
するとレーナちゃんが隣に座るように言ってきた。多分だけどちゃんと話を聞こうとしてそう言っていると思う。でも私はこのままがいい。その、落ち着くからね!?
そのことを少し後ろに振り向きながら言うといいと言われたけど話しにくくないの? と言ってきたのでそのままがいいと言った。
まぁ、少し話し辛いかもしれないけど個人的にはこのままの方がうれしいから……。そんなこと思っているとレーナちゃんは「ユアがそれでいいなら構わないけど、何だか昨日あたりからユアは甘えん坊さんだね?」と言われてドキッとした。
何と言おうか言い淀んでいたがもしかしてレーナちゃん嫌がっているのかもと思い恐る恐る聞いてみると「そんなこと無いから落ち着きなさい」と言われた。一瞬何で落ち着くように言われたのか分からなかったけど手が震えていることに気が付いた。知らない内に体が震えていたのかもしれない。そう思いながら軽く深呼吸をして気持ちを落ちつけていく。
気持ちが落ち着くとレーナちゃんに体を預ける。そして私がレーナちゃんに思っていることを伝えた。
レーナちゃんといると落ち着くことや嬉しいことそのままお母さんみたいと言ってしまった時はちょっと慌てた。少し気を抜いて言い過ぎたかもと思ってお母さんだと思っているわけじゃないことを言ったらあっさりと流された。そのことを少し不満に思ったら急に頭を撫でられてその不満はどこかに行って嬉しいと思う自分がいる。
そこでどうしてレーナちゃんが私にこんなにも優しくしてくれるのか気になり聞いて見ることにした。




