65.オノマ40
レーナちゃんは私の手を引きながらトイレまで連れて行ってくれた。道中レーナちゃんから何か言われるのでは……。と思ったけど結局何も言われずにトイレまで案内してもらって「ここだよ」と言われた。私はお礼を言ってからトイレに入り用を足す。
用を足し終えてトイレから出るとレーナちゃんが立っていた。どうやら待ってくれたみたいだ。どうしよう。どうしよう。と思っているとレーナちゃんが歩き出したので私はその後をついて行く。そして部屋へ着くとレーナちゃんはベッドに腰を掛けた。
(もしかしてこれから怒られるのかな……)
そう思っているとレーナちゃんが私を見ながら隣をポンポンと叩いた。どうやら隣に来いと言っているみたい。
私は覚悟を決めてゆっくりと隣に座る。とりあえずレーナちゃんのブーツを勝手に履いたことを謝るとレーナちゃんプルプルと震えていた。
(もしかして凄く怒っている?)
そう思うと背中に変な汗が伝う。するとレーナちゃんは低い声で私のやったことは盗むのと同じようなことと言われた。冷静に考えてみるとそう言われても仕方ないかもしれない。こんなことでレーナちゃんに嫌われてしまったら……。そう考えると震えがともらなかった。孤児院の子達のことがあったのにレーナちゃんまでそうなってしまったら私は1人になっちゃうの……。そんな最悪の状況を想像していた。
するとレーナちゃんは私のことだから盗もうとしたわけじゃないことは理解しているから今後やらないようにとやってほしいことや借りたいものがあったら聞くように言って来た。一瞬、何を言われたのか分からなかったけど私が思っていたよりも怒っていないことが分かった。でも全部ができるわけじゃないとも言われたので分かったことを伝えた。
そうしたらレーナちゃんがもう一度寝ようと言ってきたので頷く。するとレーナちゃんはブーツを脱いでベッドの奥へと移動したので私もブーツを脱いでレーナちゃんの隣に移動する。するとレーナちゃんが私の方を見ていた。私は俯きながら先ほどのレーナちゃんが言った通りにレーナちゃんに抱きついてもいいかと聞いたらいいよと言ってくれた。
チラッとレーナちゃんを見ると微笑ましそうに見られていた。嫌がってはいないみたいだったので意を決してレーナちゃんの胸に顔を埋めて抱きつくと毛布を掛けられてからレーナちゃんが抱き締めてくれた。
(嫌われなくて本当によかった……)
そう思ったら安心したのか涙が溢れて来た。ここで泣いていたらレーナちゃんの服が汚れちゃうと思って涙を止めようとしたがなかなか止まらない。すると急に背中を撫でられた。泣いていることにレーナちゃんが気付かれたみたいで少し驚いたけどそれに安心して余計に泣いてしまった。声を上げるようなことはしなかったけどかなり長い事泣いていたと思うその間レーナちゃんは背中を撫でていてくれた。そして泣き疲れたのか知らないうちに眠っていた。




