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60.オノマ35



 するとレーナちゃんが少し考えている素振りを見せたかと思ったら孤児院まで送るか私の宿へ来るのかを聞いていきた。


 私は直ぐに断ろうかと思ったけど現状では何もできないことに気が付いてどうしようかな……。と少し考えたけど迷惑じゃなければレーナちゃんと同じ宿に連れて行ってもらおうかな? 孤児院に帰っても誰も近づいてこないと思うし……。そう思って本当に迷惑じゃないのか聞いてみたら気にしなくてもいいと言われた。


 それから覚悟を決めてレーナちゃんの宿に行ってもいいかと聞いたら何故か驚いている雰囲気があった。もしかして不味かったのかな……。と思って聞いたら私の返答に驚いたと言われた。


 そう言われると普段の私なら孤児院に帰ると答えたかも……。と思った。でも、現状で帰ると……。そう思って今の私が帰るとかえって他の子達に迷惑をかけるかもしれないから。とそこまで言ってからそれじゃあレーナちゃんには迷惑をかけると言っているようなものだと思って慌てて後でお礼をするからお願いしますと頼んだ。言っていることが少しむちゃくちゃなような気がする……。そんなことを思っているとレーナちゃんがどっちでも心配されると言われた。


 確かにそうかもしれない。それなら孤児院に帰った方が自然に見えるかな? そう思ってレーナちゃんにやっぱり孤児院に連れて行って欲しいことを伝えたら私の宿に連れて行くからと言われた。「え?」と思いながら驚いていると孤児院では元気なお姉ちゃんで居たいのでしょ? と言ってきたレーナちゃんと視線があって思わず恥ずかしくなった。それと同時にレーナちゃんが何を思ってそう言ったのかが分かった気がした。


 するとレーナちゃん私を背負うからといって私に背を向けて足の下に手を入れてから掴まれるのかを聞かれたので多分と答えて捕まるとレーナちゃんが立ち上がった。それから移動中の揺れは我慢して欲しいことを伝えられた。揺れぐらいなら気にしなくてもいいのにと思いながらレーナちゃんの背中に顔を埋めるとレーナちゃんの匂いがする。その匂いに心が落ち着いていくことを感じながら触れている部分が温かいと思っているとレーナちゃんに何かしゃべったかを聞かれてもしかし声が漏れたのかと思って焦って何でもない! と言ってしまった。言ってからしまった……。と思いながら顔が熱くなっていく。レーナちゃんに何か聞かれるかも……。と思っていたけど聞かれることはなくそのまま歩いていた。


(それにしてもおんぶをされる何ていつぶりだろう? 小さい子達をおんぶすることはあったけど私がおんぶをされる何てお母さんやお父さんが生きていた頃だからかなり昔のようなことだよね……)


 と久しぶりに懐かしい記憶をに思い出しながら薄暗い道をレーナちゃんに背負われながら進んでいた。



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