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54.オノマ29



 目を覚ましたメンデスにレーナちゃんが声を掛けると驚いて問いかけていたが直ぐに私がいることに気が付いて「どうして生きているの!」と言われた。それは……。と思っているとレーナちゃん怒りながらどういうことなのか聞いているとメンデスも流石に不味いと思ったよう言い淀んでいた。それから何か思いついたかのように私が怪我をしていないのがおかしいと言い出した。さっきと言っていることが違うけど……。


 流石にレーナちゃんもそのことに呆れながらレーナちゃんがある程度治したというと、さも当然かのように治すように言っていた。流石にそれには何言っているの此奴……。みたいな視線で見ていたが……。

その態度に少し苛立ちを見せたレーナちゃんはメンデスが私にしたことを責めるように問い詰めていた。するとメンデスは不味いと思ったらしく顔色が蒼くなっている。


 するとレーナちゃんはメンデスのことを助けたのは私がお願いしたからと話したので内心では凄く驚いていた。確かにそうかもしれないけど純粋に彼女を助けたい。そう思ったわけじゃないから……。とそんなことを思っているとレーナちゃんが私の方を見て来た。もしかして驚いた声が漏れた? そう思って視線を逸らしてレーナちゃんの背後に隠れた。


 レーナちゃんは私が隠れたことには何も言わないでメンデスに今後私に関わらないと誓うなら治療してもいいと言い出した。そんなことを言っても大丈夫なのかな? メンデスが余計なことしそうだけど……。と思ったら「怪我の治療費を全部払ってくれるなら守ってやってもいいけど?」と上から目線でさらなる要求をしてきた。


(これはレーナちゃんが切れるかも……)


 そんなことを思っているとレーナちゃんはメンデスに近づいて怪我をしている場所に触れた。するとメンデスは痛いと喚いてレーナちゃんに切れた。


「余計なことをいう子にはお仕置きが必要でしょ?」


 と寒気を感じるような声音でそう言うとメンデスの悲鳴が辺りに響いた。それがしばらく続いたので恐る恐るレーナちゃんに声を掛けた。すると優し気な声で聞いてきたけどレーナちゃんの手は折れているメンデスの足を無理やり元に戻そうとしていた。その痛みを想像してしまい思わず何でもないと言ってしまった。本当に大丈夫なのか確認したかったけどこんな状態じゃあ聞くに聞けない……。


 そんな様子をただ眺めていることしかできなかった。誤ってレーナちゃんがメンデスを殺したりしなければいいけど……。とそんなことを思いながら……。


 それから「わかった」という言葉をメンデスから聞いたがレーナちゃんがさらに起こった様子を見せながら太い木の端に火をつけた。するとメンデスに向けると近づいて行く。その様子にメンデスは叫びながら恐怖で顔が引きつっていた。するとレーナちゃんはメンデスの左手首を右足で押さえて左足を彼女の胸に乗せる。そしてメンデスの耳に口を寄せて何かを呟くと顔が真っ青になり顔中汗を掻いていた。何をいったのかな……。そんなことを思っているとレーナちゃんが持っている木に付けた火をメンデスの右腕があった傷口に押し付けた。そして肉が焼けたようなにおいが辺りに漂った。


 一旦それをやめるとメンデスに『ユアには、二度と関わりません』と大きな声で言うように言った。どうしてそんなことを? と思ったがメンデスは反論した先ほどと同じことをまたやられていた。それからしばらくするともう一度メンデスに同じことを問うと彼女は半ばやけくそにその言葉を大きな声で言った。


 するとレーナちゃんは満足気な表情をしたかと思ったらおもむろに森の方に視線を向けて「ちゃんと聞こえましたか?」と声を掛けた。すると森の中から声が聞こえた。そうして茂みから出てきたのは背が高く厳つい顔をした男の人だった。



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