52.オノマ27
そうして近づいて行くと異臭が漂ってきたが彼女のメンデスであることが確認できた。そして怪我の状態はというと想像以上に酷かった。左腕は無く、左足は変な方向に折れていて、もう片方の足は半分ぐらいの大きさになっているほどズタズタに折れて骨が飛び出ていた。よく見ると額からも少し血を流していたみたいだけど現在は止まっているみたい。それにしてもポーションがさらに2つあることに疑問に思った。先程2つ使っていなかったかな? ……もしかして私の分? と思ったけどすぐにそれはないと思った。仮にそうなら私にも渡されているはず。そんなことを思っているとレーナちゃんが「生きている……」と呟いた。こんなに酷い状態なのに? そんなことを思いながら確認すると確かに息があって驚いた。
「確認も済んだことだし帰る?」
とレーナちゃんはそんなことを言って来て驚いた。生きているのに助けないの? そんなことを聞いたらはっきりと助けないと言われた。
確かに彼女には酷いことをされたりしたけどこんなひどい状態でも生きているのに放置はしたくないと思った。それに私の左腕を焼いたから孤児院で恐れられている現状を考えて今の状態で生き残ってもらい私の辛さも知ってもらおうと思いレーナちゃんに助けては駄目かと聞いてみた。
するとレーナちゃんは戸惑いながらも彼女が私に今までやってきたことを考えて彼女を助ける意味があるのかと聞かれたので私の思っていることを伝えた。でも、私の復讐心は秘密にして……。
それからレーナちゃんは少し悩んでいたけど命だけは助けるということになった。そのことには嬉しかったが私の本心の部分を秘密にしているため少し罪悪感が残った。やっぱり本当のことも話した方が……。そんなことを思っていると「彼女が目を覚ましたら二度とユアのことをいじめないように釘を刺しておくから」といって怪しげな笑みを浮かべていた。
それを見た私はもしかしてレーナちゃんがメンデスに止めを刺さないだろうか……。と不安を感じていた。
「う、うん。ほどほどに……」
そう言うとレーナちゃんは早速メンデスの手当てを始めた。
レーナちゃんはメンデスの怪我をしている場所を確認していたけどこれと言って治療はしないで確認だけをしていた。何か問題でもあったのかな……。そんなことを思って聞いてみるとこのままでも問題ないらしい。でも血の流し過ぎで危険があるかもしれないらしい。それはどうしようもないかも……。
するとレーナちゃんは異臭の処理はした方がいいかも。 と言ってメンデスのスカートへと視線を向けた。確かに放置はよくないかも……。院長先生にもそういうことは気がついたらすぐに処理をするように言われたから。とそんなことを思っていたらレーナちゃんに処理をすることを頼まれたので頷いた。小さい子のおむつの取り換えとかよくやっていたから別に問題ないしね?
「パンツは脱がせられないと思うから切っちゃって、それからこの水を使って汚れを流しておいてくれる?」
と言ってレーナちゃんは大きな木の器を取り出して水を入れて端切れをいくつか出すと枝とか拾って来ると言ってどっかへ行ってしまった。どうして枝を? と思ったがもう行ってしまったので私のやるべきことをすることにした。




