48.オノマ23
身長差もあってレーナちゃんが不利だと思ったがそんなことはなく受け流したりしながら徐々に攻撃を受け止めて行くようになった。そして徐々に攻撃を加えて行く。
(……レーナちゃんの捌きが上手くなっている? もしかして様子を見ながら戦っているだけなのかな?)
そんなことを思いながら私ではできないような攻防が繰り広げられていた。そうして重そうな一撃をオークに入れてレーナちゃんは一旦距離を取った。
それからオークが放とうとしている一撃をレーナちゃんが受け止めようとしていた。そして剣がぶつかり合うとオークが力押しでレーナちゃんがずるずると押されていた。そのことにレーナちゃんは驚いた表情をしていた。
先ほど戦っていた場所と違って泥状態の地面だったため踏ん張りが効かなかったのかもしれない。だがそれを見た私は崖へと押されていくレーナちゃんが崖へ落とされると思って思わず叫んだ。
「レーナちゃん!!」
そう言って何とか立ち上がることはできたが走ることはできそうになかった。
(どうして大切な時に動けないの! どうしよう! どうしよう!)
そんなことを思っているとレーナちゃんが地面に倒れ込んだ。もしかして何かあったの! と思ったらオークがよろめいてレーナちゃんの左足を踏んだ。
「うっ!?」
というレーナちゃんのくぐもった悲鳴が聞こえたと思ったら刀を振り抜いてオークの左足付け根辺りを切り付けていた。そして悲鳴を上げながらよろめいたオークから距離を取っていた。
「今のは危なかった……」
というレーナちゃんの声が聞こえた。さっきの行動はレーナちゃん自身が行ったようだ。何かあってああなったわけじゃなくて少し安心した。でも、オークに足を踏まれていたけど大丈夫かな? と思いながらそろそろ動けるかな? そう思ってレーナちゃんの手助けをしないと。そう思ったのだがレーナちゃんがどんどん攻撃を仕掛けていく。それもなかなかの速さで……。
こんなに早い攻防だと今の私では入ることができなさそう……。そんなことを思いながらレーナちゃんとオークの攻防を眺めているとあることに気が付いた。オークがその場からほとんど動いていてないことに……。
「もしかして左足が原因?」
そんなことを思っているとレーナちゃん刀を構え直したら刀身が白く光り出した。
「!?」
何が起こっているの!? そんなことを思っているとレーナちゃんがオークへと走り出して剣とぶつかり合う。そう思ったらなんとオークの剣を真っ2つにしながらそのまま左腕を切り飛ばした。レーナちゃんは少し驚いた反応をしたかと思ったらすぐにオークの首へ刀を振っていく。
一方オークはというと剣が切られたことに驚いているのか動く気配もなくレーナちゃんの刀が首へと伸びていきそのまま首を切り飛ばした。そして切り飛ばしたオークの首が地面へと転がったときいつの間にか刀身の白い輝きがなくなっていた。




