47.オノマ22
レーナちゃんは正面からオークに向かって行く。どうやってオークを注意を引くのかな? と思っていると正面から武器で撃ち合おうとしていた。えっ!? 正面からそんなことしたらオノマのように吹き飛ばされちゃう! そう思ったのだが実際はそんなことはなかった。
「受け流した?」
そしてそのまま攻撃をしようとしていたので私はオークの背後に回って攻撃を入れようと思ってオークに向かって走り出す。するとレーナちゃんはオークの右膝を切りつけた。そして悲鳴を上げてレーナちゃんに攻撃をしようと剣を振ったがレーナちゃんはあっさりと避けた。そのタイミングで私はオークの左膝裏を切りつけた。思ったよりも上手く切りつけれたようでかなり深く切り付けることができた。そして、直ぐにオークの近くから離れる。オークは私に向かって剣を振るおうとしていたけど後ろからレーナちゃんが切り付けたようで動きが止まり左膝を地面につけた。私はその間にさらに距離を取って離れる。もちろんだけど崖と反対側に……。
そしてそれなりに離れたかな? と思って後ろを向くとオークがこちらに向かって走っている途中だった。
「え?」
自分が予想していた光景と違って驚いたがこのままでは追いつかれると思って必死に走ったが距離は縮む一方で直ぐに追いつかれてしまった。昨日会ったオークってこんなにも走ることが早かったかな? そんなことを思っているとオークが剣を振り被った。何とかこの状況を切り抜けないと……。そう考えていると私の顔に汗が滴っていた。そしてゆっくりと私に近づいていて来る剣に何か考えないと……。そんなことを必死に考えていたけどいい打開策が思い浮かばず胸の辺りへと剣が迫って来る。私は反射的に短剣を自分と剣との間に滑り込ませた。そして両手で握った。その瞬間、私の短剣とオークの剣がぶつかった。そしてオークの剣に耐えれなくなって体が浮かび出して踏ん張りも効かなる。それと同時に握っている手が痺れて感覚が無くなっていく。そして徐々に自分が持っている短剣の刃と剣の刃が自分に迫って来ていた。もう無理かも……。と死を感じていたときレーナちゃんの声が聞こえた。
「しっかり握って!」
その声を聞いて今は1人じゃないことを思い出した。それならもしかしたら……。そう思って精一杯短剣を握った。すると何とか剣に押されないで済んでいたが短剣の刀身から「ピキピキ、パキン!」という音を立てて折れた。今度こそもう駄目だ……。そう思って目を瞑りこれから来る痛みに備えていると「ッキン!」という音がした。
恐る恐る目を開けてみるとそこには刀を振り抜いたレーナちゃんが立っていた。もしかして助かったの? そんなことを思っていると背中に強い衝撃走った。
「うぐっ!」
あまりの衝撃に肺の中の空気が一気に出て息苦しく意識を失いそうになったが何とか意識を保っていた。でも、しばらくは動けないかも……。そんなことを思っているとレーナちゃんがチラッと後ろを見て少し安心そうにしてオークに向き合った。レーナちゃんの手助けをしないとそう思ったが上手く体を動かすことができなかった。それをもどかしく思っているとレーナちゃんとオークの戦いが始まった。




