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43.オノマ18



 そうして血痕が続いている後を辿っていくと戦闘跡? がある度に血痕が増えて行く。途中から血痕の数が増えたのでもう1人怪我をしたみたい。さらに進むと血痕が増えていきどんどん血の臭いが強くなってきた。そして茂みを抜けた。


「!?」


 そこに広がっていたのは光景があまりの惨状で胃の中の物が逆流して吐きそうだった。するとレーナちゃんが私の状態に気付いて心配そうに声をかけてきたが激しい吐き気に襲われてろくに返事もできない状況だった。レーナちゃんはそんな私を見て一旦場所を変えようと提案されたので頷くと私を労わるようにしながら手を引かれた。


 それから少し離れた木の根に座らされた。するとレーナちゃんが私の後ろに来て吐きそうなら出すように言われたので私は我慢するのをやめて吐いていた。その際レーナちゃんは私の手を握りながらもう片方の手で背中を摩ってくれた。それは小さい頃、風邪を引いて同じように吐き気を催していたときに、両親がしてくれたことと同じで懐かしく感じだ。そんなことを思っているといつの間にか涙を流していた。私の心はこんなにも弱かったのかな……。そんなことを思いながらそっと涙を拭っていた。


 吐き気が治まるとレーナちゃんが心配そうにしながら落ち着いたか聞かれて頷いた。するとコップに水を入れて渡してきた。口の中が酸っぱかったのでそれをありがたく受け取る。


「その辺に適当に吐いちゃって。飲みたかったらもう一度あげるからその時は、言ってね?」


 と今私が気にしたことや他のことまで気を遣ってくれてありがたかった。どうしてそこまでできるの? と少し不思議に思ったけどとりあえず口を濯いでから水を少し飲んでようやく落ち着いた。レーナちゃんに水のお礼を言ったらあれを見たら仕方ないと言って頭を撫でられた。予想外の事で恥ずかしく思わず俯いた。するといつの間にか持っていたコップが回収された。そのことに少しだけ驚いていると真剣そうな声でこれからどうしたのか聞かれた。


 これからどうするのか……。あの惨状じゃあ、死んでいる人もいるかもしれない。でも、私だけ生きて帰ったら怪しまれそう……。エレナさんぐらいなら分かってくれそうだけどオノマ達と仲良くしていた受付の人は……。面倒ごとに巻き込まれそうな未来しか見えないかも……。とりあえずギルドカードぐらいは回収した方がいいかな? 他の冒険者のひとが亡くなった人のギルドカードを持って来ているのを見たことあるから。


 そう思ってレーナちゃんにそのことを伝えた。すると私が落ち着いたら一緒に探しに行こうか? と言われた。そのことに驚きながら本当に来てくれるの? と聞いたら私1人じゃあ心配みたいなことを言われた。確かに否定できない部分もあるけどレーナちゃんは大丈夫なのかな? と思ったけど気分が悪そうな素振りを見ていないことに気が付いた。どうして平気なのか気になるけど私より経験が多いのかもしれないと思った。レーナちゃんの対応をみているとそんな気がする……。


 そのことに納得するとレーナちゃんが落ち着くまで待っていてくれる。そう言って私の手を放そうとしたので私は反射的にレーナちゃんの手を握っていた。

思わず掴んじゃったけどどうしよう! と思って俯いていた。な、何か言わないと! 


 とそんなことを思っていると「あ、その……抱き着いてもいいかな?」と口走ってしまった。ちょっとだけ、ちょっとだけだけど夢でみたようにレーナちゃんに抱いてもらいたいと思っていたけど自分からそんなことを言ってしまうなんて!! と混乱しているとレーナちゃんの手が私の手から離れていた。い、今余計なこと言ったから……。とそんなことを思ったらレーナちゃんが正面から抱き締めてくれた。予想外のことにビクッとしたけど嫌がられなくて、少し安心した。私もそっとレーナちゃんに手を回して抱き合っていた。



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