35.オノマ10
魔物が来たらレーナちゃんを守ろう! と決めていたけど日が暮れるまで魔物が来ることは無かった。日が落ちたことによって辺りの気温が下がってきた。少し寒く成って来たかも……。そんなことを思っていると急にくしゃみが出そうになった。レーナちゃんが私の胸の上で寝ているからそんなことをしたら起きちゃう! と思ったけどけど堪えることができなくくしゃみをしてしまった。
「クシュン」
なるべく小さくするように心掛けたけど、もしかしたらレーナちゃんを起しちゃったかも……。
「ん」
そんなことを思っているとレーナちゃんが反応したかと思ったらもぞもぞと動き出した。そして、レーナちゃんは顔を上げた。私のくしゃみで起こしてしまって申し訳ないと思ったけど大丈夫そうで少し安心をした。するとユアが体を起こしたので声を掛けると不思議そうな声を上げたけど何か思い出したかのように私のことを心配してくれた。
大丈夫だということを伝えたらまたくしゃみをしてしまった。そのことでレーナちゃんは私の恰好に気が付いてようでレーナちゃんがきていたローブを掛けてくれた。冷えていた体に掛けてくれたローブはレーナちゃんの熱で温かい。それにレーナちゃんの匂いがして何だか落ち着くかも……。
そんなことを思っているとレーナちゃんが服のことや気が利かなかったみたいなことで謝って来た。でもレーナちゃんのおかげで助かったということが分かっていたのでレーナちゃんに謝られると私が何だか落ち着かなかった。それからレーナちゃんはどれくらい前から目を覚ましていたのか聞かれて答えていた。そのときにレーナちゃんは何にたくさんの魔法を使ったのか聞いてみたら驚かれた。それからどうしてそう思ったのか聞かれたので私の知っている範囲でレーナちゃんに教えた。
それからレーナちゃんといろいろなことを話していると魔法で私の怪我を治そうとして倒れたと聞いて驚いた。そんなことができるの? と聞いたら試した。と言われてさらに驚いた。するとちゃんと治っているか確かめてと言われたので右肩を動かしてみるけど違和感は感じなかった。オークに殴られたときかなりバキバキと言っていたような……。
もしかしてもともと治癒魔法が使えたのかと聞いてみたらそれも今日初めて使ったと言われてまた驚かされる。初めてでこんな治療ができるなんて……。とレーナちゃんの凄さに驚いていた。
それからレーナちゃんの提案で魔法の調整の為に腕の治療をやらせてくれないかと頼まれた。そんなことしてもらってもいいのかと思って聞いてみると上手く治る保障はないよ? とだけ言われた。レーナちゃんに助けてもらったから別に治らなくても構わないけどもし成功したら私がすごい得をしてしまうけどいいのかな? と思ってしまった。レーナちゃんのことだから失敗しないような気がして……。
そんなことを思いながらレーナちゃんの確認に頷くと今日の夜にやると言われた。それはレーナちゃんが大丈夫なのかと心配したら多分と返されてそしてここで野営をすると言われた。もしかしたらまたレーナちゃんが倒れるかもしれないのにこんな所で試しても大丈夫なのかな……。そんなことを不安に思ったけどレーナちゃんが言うことだから流石に同じことは繰り返さないと思い頷くとレーナちゃんがせっせと野営の準備を始めた。




