34.オノマ9
何だか胸の辺りが温かいなぁ。そんなことを思いながら目を覚ますとそ私の胸の上にはレーナちゃんが寝ていた。
「あれ?」
さっきまでオークと戦っていたような? そんなことを思って何があったのか思い出そうとしてオークに殴り飛ばされて下に落ちたことを思い出した。
「もしかしてレーナちゃんが助けてくれたの?」
そう思って彼女の顔をよく見ると青い顔をしていた。どうして顔色が悪いの? と思ったけどそこであることに気が付いた。
「もしかして、魔法の使い過ぎで倒れたのかな?」
レーナちゃんは魔法が使えるからそうだと思うけど魔物を倒した感じは近くにはない。血の臭いは……。と思ったら自分の右腕辺りから血の臭いを感じてそこを見ると私の服が肩から袖のまで切られていて袖の部分が赤かった。でも私の右腕に血が流れたような跡がなかった。その代わり近くに空き瓶が落ちていた。
「私の為にポーションを使ったの……」
レーナちゃんと会うようになってから私の怪我を見るとよくポーションを使って治してくれるけど高価なポーションをよく使っている。お金を請求されたら私には払えない額だと思うけどレーナちゃんは請求してこない。それに干し肉を貰って食べることが多い。嬉しいけど私に対して優し過ぎて凄く甘えたくなってしまう……。そんなことを考えているとふと涙が出てきた。彼女も孤児院の子達と同じように私の酷い火傷の痕をみると怖がって逃げ出しちゃうのかな……。そんな不安に駆られて涙を流していた。
それからどうにか不安な気持ちを落ち着けて痛い右腕を動かして涙を拭った。
「ふ、ふぅ~……」
凄く痛かったけどレーナちゃんが目覚めたときに涙の跡があったら余計な心配をかけると思って頑張った。とりあえずこの状態で……とそんなことを考えたとき、違和感に気が付いた。
「右肩が普通に動かせる?」
オークに殴られたとき右肩を殴られたはずなのに普通に動かせたことに気が付いた。それと右腕も酷い折れ方をしたと思うけど見た目的には元に戻っている。
「もしかしてレーナちゃんが? でもどうやって?」
そんなことを思いながらレーナちゃんが起きるのを待つことにした。
本当はレーナちゃんを優しく抱きたいと思ったけど、もし嫌がられたもう立ち直れないと思ってそんなことをしなかった。そもそも腕が折れている状態だから上手くできない。そう言い聞かせながらレーナちゃんの寝顔を眺めながら「もしレーナちゃんが寝ている間に魔物が来たら自分の命を使ってでも守ろう!」とそんなことを決意しながらレーナちゃんが起きるのを待っていた。




