27.オノマ2
それからどれくらいが経ったのかな? レーナちゃんが走るのをやめて私を降ろしてくれた。それから拘束を解いてくれた。レーナちゃんは私の顔をみると心配そうに何か欲しい物はないか聞いて来たけど気分が悪いので休みたいことを伝えると了承してくれて周囲を警戒していてくれた。
それからどれくらい休んでいたのかな? 気分も大分良くなりレーナちゃんにそう伝えると心配しながら水をすすめてきたのでありがたく貰った。それから街に戻るために武器の確認をしたときに自分の武器が無くなっていることに気がついてレーナちゃんに伝えると持っていた短剣を貸そうとしてくれたけどレーナちゃんは使っていた武器を持ってかれたからレーナちゃんの武器が無くなると思ったら別でナイフを持っていると言ってチラッと見せてくれたけどそのナイフが凄く良さそうなものに見えた。あの武器をもっているなら借りてもいいのかな? と思ってレーナちゃんの武器を借りることにして早速移動を始めた。
周囲にはたくさんのゴブリンがいて見つかったら大変なことになりそう……。そうなことを思っていると足元から「パキ」という音が聞こえた。すぐにレーナちゃんが振り返って来たので私は直ぐに謝った。けどレーナちゃんは怒ることなく戦う準備だけするように言われて茂みから走り出した。それからレーナちゃんが戦いやすいと思った場所に移動をするとそこでゴブリンが来るのを待ち構えた。
ゴブリンが近くにやってきていると思った時レーナちゃんが動き出した。一瞬ここで戦うんじゃないの? と思ったら茂みから出てきたゴブリンを一瞬で刈り取り私の近くまで戻って来た。もしかしてレーナちゃんって私達よりもランクが上なのかな……。と思った。
そうしてゴブリンがたくさん出きた。ゴブリンと構えているだけでも緊張するのにレーナちゃんは私のことまで心配してくれた。
それから戦闘になったけどレーナちゃんがあっという間に5匹のゴブリンを倒した。私も頑張ろう! そう思って3匹を相手した。しばらくすると1匹のゴブリンに何かが降って来た。何が降ってきたのか分からなかったけど隙だらけのゴブリンに向かって短剣を振るって1匹を沈めた。それからしばらくするとレーナちゃんが来てくれて1匹倒したとき近くにいたゴブリンが後ろを振り返った隙に背後から止めを刺して戦闘が終わった。
かなり厳しい戦いになると思っていたのにレーナちゃんがあっさりとこれだけのゴブリンを倒したことにも驚いた。最初の攻撃は不意打ちだからあっさりと倒せたのかな? と思ったけどこの戦いでレーナちゃんの凄さが分かったような気がした。まだ何かあると思うけど私が聞くべきことではないと思った。それにゴブリンの隙ができたのも全部レーナちゃんのおかげだしね。さっき上から降って来たものはゴブリンの腕だったからレーナちゃんが何かして飛んできたのかな? と思った。
そのことレーナちゃんに伝えたら「チャンスを生かしたのは、ユアだよ」と言って褒めてくれた。最近褒められることが無かったのでなんだかとても照れくさかった。
それから解体をしてから街に向かって歩き出したけどレーナちゃんは街道に向かおうとしないで森の中を歩いていた。少し不安に思って聞いていみたらこっちの方が早く街に戻れると言われた。私はもうどこを歩いているのかわからないのにレーナちゃんはちゃんとわかっているらしい。そんなことを話していると「そろそろ街道に出るよ」と言われてしばらく歩いていると本当に街道に出てきた。森のどの辺りを歩いているのかわかっているみたいなことを言っていたけどここまで正確に分かることに驚いた。本当に凄いなぁ。と思ってレーナちゃんを見ると少し険しそうな顔をしていた。
何があったのか聞くと「音が聞こえる」と言ったので耳を澄ましてみると確かに聞こえた。そのことをレーナちゃんに伝えると集中し始めた。そして少しすると驚いて私にたくさんの魔物が近づいてくることを教えてくれた。
どうやって感じ取ったの? と思ったけどすぐに街道の方からたくさんの魔物が走ってきているのが分かった。そしてオノマ達がその魔物に追われながら私達の方に走って来た。
「とにかく逃げよう!」
「う、うん」
そう言いながらレーナちゃんが山の中へと向かって行ったのでその後を追いかけて行った。




