20.レーナ5
しばらくすると茂みから2匹のゴブリンが出てきた。私は、1匹に狙いを定めて背後から首を切りつけて距離を取った。
「ゴギャ」
と言ってゴブリンは、ふらついていたけど絶命には、至らなかったみたいだけどかなり重症なようだ。すると近くにいたもう1匹のゴブリンは、仲間が誰かにやられたことに気が付いて辺りを見渡して私と目が合うと私の方に走り出した。私は、動きの鈍ったゴブリンの背後に回り込みながらもう一匹のゴブリンの死角になるようにしてから動きの鈍っている方のゴブリン向かって走り先ほど傷付けたところをもう一度切りつけてから前に押し倒してからすぐにその場所から離れて距離を取る。
切りつけたゴブリンは、そのまま動く様子が無い。倒せたのかな?そんなことを思いながらもう1匹のゴブリンを見ると私の方に突っ込んできたので攻撃を躱して持っていた剣を弾いていると「カラン」と音が鳴った。もしかしてレーナちゃんに何かあったのかもと思い一旦距離を取りレーナちゃんの方を見た。そこには、ゴブリンの頭部から槍を抜いているレーナちゃんの姿があった。先程の音は、ゴブリンが持っていた剣のようで倒れたゴブリンの横に落ちていた。
レーナちゃんが勝ったことは直ぐに分かったけど一撃で倒したとことに少し驚いているとレーナちゃんがこっちを見た。レーナちゃんの戦いは、終わって少し安心したけどまだ自分の戦いは、終わっていないと思い気持ちを切り替えて残っているゴブリンに意識を集中した。
それからは、ゴブリンの攻撃を避けたり逸らしたりしながらゴブリンの隙を伺っていた。そのため戦いがなかなか終わらなかったけど何とか少しの隙をついてから有利に進めることができて戦いが終わった。
戦いが終わってレーナちゃんの方を見ると私と目が合い「お疲れ様」と声を掛けられた。
それに頷いてから互いに大丈夫かという確認をしてからレーナちゃんが私の戦闘について慣れているね?そうなのかな?と思った。戦闘に時間は、かかっているし正面からでは、力が無いから上手く戦えていなかったと思ったけど?それよりもレーナちゃんの方がすごいよ。一撃でゴブリンを倒していたよね?と言うと照れくさそうにしてゴブリンの解体をしようと言って作業をやり始めた。そんな彼女の様子を見て微笑ましく思いながら私も自分で倒したゴブリンの解体を行った。
解体を終えるとレーナちゃんは、私の作業が終わるのを待っていてくれた。当たり前のことかもしれないけど1匹多いから仕方ないかもしれないけど…。
そのことを謝りながらその場を立ち上がると「ビチャ」と音が鳴った。手元に集中し過ぎて気が付かなかったけど足元が血の海と化していた。また靴を洗わないといけないなぁとそんなことを思っているとレーナちゃんが「ブーツとか防具を持ってないの?」とそんなことを聞いて来た。
冒険者を始めた頃は、そう言った装備を付けていたけど1回壊れたり、小さくて使えなくなったりしてから装備の消耗が激しくて買わなくなっていた。オノマ達にそれなりのお金を持って行かれてあれだとそれなら無くてもいいかな?そんなことを思って持っていないけどそんなこと言ったらレーナちゃんに怒られちゃうかな?とそんなことを考えているとレーナちゃんに移動すると言われえて手を引かれた。
それから少し離れてからちょっとだけ待っていてと言われて数分ほど待たされてからもう一度手を引っ張られていく。
その道中で先ほどの事を聞かれてレーナちゃんに答えると私の安全面を考えての事だったらしい。でも、お金の問題があるのも大きいので何ともならない…。そんなことを思っていると「足とか気持ち悪くないの?」と聞かれた。そんなこと気にしたことないからよくわからないことを伝えると痒くなったりかぶれたりしていない?と聞かれてそれには、心当たりがあるかも?と頬を掻きながらそう言うと視界が開けてそこには、川があった。
するとレーナちゃんが「ちょうど川があるからちょっと足を洗って見せて?」と言われたので頷いて川に向かった。




