2.過去2
目を覚ますと知らない部屋にいた。
「ここは?」
そう思って体を起こそうとした。
「痛っ!」
体を動かそうとすると至る所が痛くて上手く動けなかった。どうしてこんなに体が痛いの?と思ったが心当たりがない…。そもそもどうしてここで寝ているのかな?と考えていた。
「そういえば」
と眠る?前のことを思い出した。女の子をいじめていたからそれを止めようとした。そしたら多分だけど後ろから殴られて意識が無くなったのだと思う。その後は、何があったのかわからないけど体中が痛いから多分殴られたのかもしれない。そんなことを思っていると誰かが部屋に入って来た。誰だろう?と思ったけど痛くて上手く動けない。
「起きたの?大丈夫?」
そう言って駆け寄ってきたのは、小さな女の子だった。顔を見ると所々腫れていて痛そうとそんなことを思ったけどあることに気が付いた。
「もしかして孤児院の裏辺りに居た女の子?」
あのときの女の子によく似ているからそう思った。
「そ、そうです。その、ごめんなさい!」
そう言って女の子は、頭を下げてきた。
「え?何が??」
女の子が急に謝って来たけど何に対してなのかがわからない。あのときは、自分から首を突っ込んだだけだから謝られる要素がないし…何だろう?
「それは…あなたが倒れた後のことが止められなくて…」
と言ってその後の出来事について教えてくれた。
女の子のことをいじめていた年上の子達は、メンデス、ブラッド、オノマというらしい。因みに私を後ろから殴ったのはオノマという子だそうだ。
私が殴られて倒れた後、その男女3人が「この女ムカつく」とか言って足で蹴っていたらしい。しかも、私の意識が無かったから長い事行われていたそうだが彼女は、止めることができなくてそれをさっき謝っていたらしい。
「謝らなくていいよ。私がここにいるのもあなたが運んでくれたということでしょ?」
そう言うと女の子は頷いた。
「それに小さい子がいじめられていたら気になるからね?」
そう言うと女の子は、不満そうな顔をした。
「私、これでも5歳。多分あなたと同じか年上だから小さい子扱いしないで」
その言葉を聞いて少し驚いた。村に住んでいたときは、少し低いぐらいだったから女の子いや彼女は、私よりも10センチ位小さいから年下だと思っていたのに同い年とは…。
「私も5歳だけどその…ごめんね?」
そう言って謝ると彼女は、照れくさそうにそっぽを向いた。
「…気にしなくてもいい。私の方こそごめん」
「もういいから、それに同じ孤児院にいるのにあなたとは、話したことないよね?」
「そうだね」
と硬い感じでそう言ってきた。どうしたのかな?と思ったけど聞かない方がいいのかな?と悩んで結局聞くのをやめた。後にあのとき聞いていればと後悔したのは、まだ先の話だ。
「私は、ユアあなたの名前は?」
「レインよ」
と少し素っ気ない感じで言われたが気にしない。何と無くだけど彼女とは、仲良くできそうだと思ったから。
「レインちゃんだね?これからよろしく」
「う、うん。ユアもよろしく」
そう言ってレインちゃんは、こっちをチラッとみたけどすぐに視線を逸らした。けど彼女の耳は、赤くなっていたから照れているのかな?とそんなことを思った。




