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16.レーナ



 いつものように山の中で魔物を探して木々などをかき分けて歩いていると。木の根元に腰を掛けて休憩している女の子と目が合った。


「あ」


 こんな所で女の子と会うとは思わず驚いて声が出てしまった。女の子の手元を見るとお昼ご飯を食べていたようで干し肉が握られている。そんな様子を少し見ていると後ろからオノマ達が近づいて来て殴られた。


 森の中ではいつも、声を出すと魔物がたくさん寄って来るかもしれないから声を出さないようにとか言っていたのに今日は、私が声を出してしまいそれを彼等に責められていた。


 すると女の子がオノマ達の行動を諫めて私を庇い始めた。その事に、この子がいじめられないか不安に思っていると何故か彼等が驚いていた。もしかして私が声を出しちゃった理由に気が付いていなかったのかな?とそんなことを思っていたけどすぐに「関係ないだろ!」と言って彼等と言い合いを始めてしまった。オノマ達は、自分たちのパーティの優秀さを彼女に言っていたがその彼女は、フードで顔がよく見ええないが呆れているように感じた。


 そんな様子を見ながら痛む体を起こしているとメンデスは、彼女が干し肉を食べていることに気付いてよこせと言って揉め始めた。彼女の食べ物を狙うのは…と思い念の為持って来ていた干し肉を出すと私の持っていた干し肉を全部持って行かれた。


 すると女の子が私の分まで持って行った事に文句を言いかけていたのを遮って止めた。


 彼女は、私に向かって「それでいいの?」と聞かれたのでいつもの事だから気にしないでといったら彼女の顔色が曇った。それから私を見回すと「あなた、ちゃんとご飯食べているの?」と聞かれて私は、言葉に詰り視線を逸らした。


 彼等と行動しているときは、食べられていないことが多くある。仮に昼食を持って行ったとしても彼等に取り上げられることが多いため持ってこないことが増えた。けど、今日は、持ってきて良かった。彼女の物が取り上げられなくて、とそんなことを思っていると急に手を握られて引っ張られた。急なことで驚いたが何かされることは、ない。そう思ったから特に抵抗することなく彼女に引っ張られた。




 それからオノマ達から見えないような所までやって来ると手を離されて私のことをじっと見てくる。彼女は、私より少し背が高くフードか銀色の髪が覗いている。多分だけど同い年位かな?とそんなことを思っていると私と目が合った。フードの中は若干暗くてはっきりとは、見えないが整った顔立ちをしているように見える。どんな女の子か少し気になるがまじまじと私を見てくるため何かあるのかと思い聞いてみると彼女もその事に気が付いたらしく視線を逸らしながら干し肉を取り出した。


 今度は、何だろうと思ったら私に干し肉をくれると言ってきたので、本当にいいのかなと思い聞いてみると「いいから食べなさい」と言われたのでおずおずとしながら受け取ると先ほど渡した干し肉と違い、いい匂いがし思わず唾を飲み込んだ。それからその干し肉を食べ始めるとおいしくていつの間にか干し肉が無くなっていた。すると彼女がコップに入れた水を私に渡してきたのでお礼を言ってからコップを受け取り飲み干すと彼女がコップに触れる。するとコップの中が水で満たされた。あまりの光景に驚いていると彼女は、不思議そうな顔をしてから「飲んでいいよ」と言ったのでありがたく飲ませてもらった。


 彼女は、私が何に驚いているのかわからなかったみたいだけど今のもしかして魔法?それともこのコップが魔法のアイテムなのかな?そんなことを思いながら入れてもらったお水を飲んでいた。



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