12.過去12
エレナさんに話した内容は、無理やり連れてこられてことやその後冒険者になるように脅されたことを話した。
「なるほど。そんなことがあったの…」
とエレナさんは、暗い顔をしていた。どうしてエレナさんは、そんな顔をしているのかな?と少し不思議に思っていた。
「それでユアさんは、冒険者になってよかったの?」
「それは…」
どうなのかな?何も決意していない状態でならなりたく無かったかもしれない。けど今は、魔物と戦うのが怖いと思っている。多分だけど自分なりに決意を固めているのかな?それでもなってよかったのかは、分からない…。
「現状では、よくわかりません。脅されてかもしれませんが自分なりには、整理しているつもりです。ただ、いきなり魔物と戦わされそうな話になっていたときは、もう駄目だと思っていました。エレナさんが止めてくれて本当に助かりました。ありがとうございます」
そう言って頭を下げてお礼を言うとエレナさんが手を振りながらこう言ってきた。
「それは、当たり前のことだから気にしないで、セリルの勝手な判断がいけなかっただけだから」
エレナさんは、当たり前だとそう言ったがセリルの勝手な判断と聞いてどういうことなのか気になった。
「セリルの勝手な判断とは何ですか?」
「ああ、それはね。ギルドの規則で昇格基準というのが決まっているの。それを達していないときは、何があっても合格にしては、いけないの」
なるほど。確かにあの時は、初めて武器を持ったからとにかく振り下ろしていただけだったよね…。そんな状態で処理をしようと言っていたから確かにおかしいかもしれないと思った。
「その基準を私が満たしていなかったからエレナさんが止めたという事ですか?」
「そうなるわね。ユアが最初に来たときは、無理やり連れてこられていたからセリルたちがあなたを連れて訓練場に行ったときは、何かあるかもしれない。そう思ってそっと後をついて行ったからね?」
それは、エレナさんが気付いてくれて本当によかった…。
「それで、まぁ、登録しちゃったという事だけどこれからどうするつもりなの?あの子達は、あなたを外で戦わせるようなことを言っていたから釘を刺して置いたけど勝手に連れて行かれることも考えられるからね」
エレナさんにそう言われて私は、その事を考えていなかったことに気が付いた。確かにそれは、重要な事かもしれない。オノマ達のことだから無理やり連れて行かれることも考えないといけない。そう思ったけど何をすればいいのかわからない…。
「…エレナさん。何かいい方法ありませんか?」
そう聞くとエレナさんが苦笑いしていた。
「あなたがまだ幼い事を忘れていたわね。彼等よりもちゃんと受け応えするから普通に話していたね」
「そうですか?」
彼等よりちゃんと受け応えって…と少し思っていたけど彼等の会話をあまり聞いたことが無いないからわからない。まぁ、自分の事じゃないから気にしなくてもいいかと思った。
「そうだよ。まぁ、そんなことは、置いておいてあなたにできそうだと思うことを言うね?」
そう言われたので、私は、背筋を伸ばしてエレナさんの言葉を待った。
「…1つ目は、彼等と会わないように気を付けて生活すること。まぁ、これができていたらこんなことになっていなかったかもしれないから難しいと思う。
2つ目は、冒険者として活動することで彼等とは、合いにくくなると思うわ。今のあなたに出来る依頼もあるから探してみるといいかもしれないね。
3つ目は、ギルド側が行っている戦闘訓練に参加すること。これは、もし彼等に連れて行かれても自分の身ぐらい守れることができれば少しは、安全になるかもしれないわ。
その3つがあなたにできそうなことだと思うわ」




