11.過去11
それからしばらく経った頃他の人がやって来た。
「あなた達何をしているの?」
そう言って現れたのは、背が高くスタイルのいい女の人だ。
「ギルマス!」
そこには、驚いていたセリルと動揺していないエレナの姿があった。
ギルドマスターは彼女達を見るとセリルさんだけ少し気まずそうにしていた。
「それで何に揉めていたの?」
そう言うとエレナさんが先ほどの件について説明をし出した。
「なるほど。わかったわ。それであなたは、どうしたいの?」
と言って私に聞いてきた。
「私は、その、武器の扱い方を学んでからがいいです」
「?それって」
「ギルマス後で話を」
エレナさんがギルドマスターの話を遮った。今の様子を見ていてそれは、大丈夫なのかな?そんなことを思って彼女とギルドマスターを見るとしばらく見つめ合っていた。
「わかったわ。とりあえず今回の昇格試験については、不合格とうことでそれとセリルあなたは、今から私の部屋に来なさい」
「は、はい」
「エレナもね?」
「わかりました」
「とりあえずエレナは、その女の子の事頼むわね」
そう言ってセリルを連れてギルドマスターは、その場を去って行った。
「それじゃああなた達」
そう言うと今まで見ていただけのオノマ達が少し緊張したような雰囲気でエレナさんを見ていた。
「彼女は、実力が足りないので討伐系の依頼は、受けることは、できません。その事は、しっかりと理解してくださいね?」
「は、はい」
「はい」
「…わかったわ」
「それじゃあちょっとこの子借りるから今日は、帰りなさい」
そう言うとオノマ達は、そそくさとその場を去って行った。
「さて、ここじゃあ何だしちょっとついて来てね?」
そう言われたので私が頷くと歩き出したので後を着いて行った。
そうしてエレナさんに案内された場所は、ギルドの2階の個室だった。その中に入るとエレナさんは、鍵を閉める。何をされるのだろうそんなことを思いながらエレナさんに促されて椅子に座った。
「まずは、自己紹介からしようか?私は、エレナあなたは?」
「ユアです」
「ユアさんですね?ユアさんは、初め私の所に来ていた子だよね?『こいつを冒険者登録しろ』と言われて驚いていた」
「そうです」
「あれから何があって冒険者になったの?」
「それは…」
どうしよう…あったことを話しても大丈夫なのかな?でも、登録した時のセリルという人よりは、信用できそうだけど彼女に知れ渡ったら絶対オノマ達も知ることになると思うし。でも、ギルド内部のことは、よくわからないからその辺の事は、どうなっているのかな?結局冒険者ギルドの仕組みとかも聞けてないからなぁ。とそんなことを思っていた。
「言えない理由でもあるの?」
そう聞かれたので私は、頷いた。
「もしかしてユアを連れて来た彼等に知られるとまずいとかそんな所かな?」
「…はい」
「それなら、気にしなくてもいいよ。この件は、私とギルドマスターにしか知らせない予定だから」
その話を聞いて少し驚いた。ここで話したらギルド内部に知れ渡ると思っていたからだ。
「本当ですか?」
「そうだよ。だから何があったのか私に教えてくれないかな?」
私は、その話を信じることにして何があったのかエレナさんに話し始めた。




