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10.過去10



 それからしばらくするとセリルさんが戻って来た。


「これから昇格試験を行うからついて来て」


 そう言われたのでセリルさんの後について行った。受けられない方が良かったのに…。とそんなことを思っていた。


 そうして着いた場所は、ギルドに隣接している広い場所だった


「ここでやるわ。それで武器は、何を使うの?」

「武器、触ったことないです」

「そうなの?」


 と少しだけ驚いた顔をしていた。その表情をみてもしかして武器の扱いになれていないから昇級試験受けずに終わらないかな?とそんなことを思っていた。


「とりあえず剣でも、持たせれば大丈夫ですよ」

「そうね。とりあえず剣にしましょう」


 そう言ってセリルとオノマは、隅の方に置いてあった樽の中身を確認してセリルさんが何かを言うとオノマが何本か剣を取り出すと私の方に持ってきた。


「今回は、この中から使いやすいものを選んでください」


 そう言うと、オノマが持ってきた剣の中から一つを決めた。


「これでお願いします」


 一つを選ぶと他の物は、樽の中に戻された。もしかしたら替えるかもしれないのに片付けなくてもいいのに。


「それじゃあ早速始めようか?」

「えっと何をすれば?」

「たいしたことは、しないよ。とりあえずオノマ君と軽くて合わしてみようか?」

「え?」


 と言ってオノマとセリルさんの顔を見比べる。


「あ、たいしたことやらないから心配しなくても大丈夫だよ。オノマ君は、攻撃するのは、禁止だからね?代わりに彼女の攻撃は、全部止めてよ?」

「彼女の攻撃が俺に当たるわけないよ」

「まぁ、それは、そうかもしれないわね?」


 とそんな会話をオノマとセリルさんでしていた。


 一方ユアは、というと剣が重くて上手く触れるかといった心配で彼等の会話は、私の耳に入っていなかった。




 それから一生懸命剣を振っていたがオノマに当たることは、無くそのまま終了した。


「彼女の試験は、どうですか?」

「まぁ、大丈夫じゃない?オノマ君たちは、彼女を連れて行きたいのでしょ?」

「はい。お願いします」

「それじゃあ、手続きをしに行こう」


 そう言ってギルドの方に戻ろうとした。


「彼女の試験を合格にするのですか?」


 そう言って声を掛けてきたのは、ギルドに来て最初に声を掛けた受付の人だった。


「あなたには、関係ないわ」


 そう言ってセリルは、去ろうとした。


「明らかに実力が足らない場合は、ギルドの規則に抵触していると思いますが?」


 そう言うとセリルさんが振り返った。


「それがどうしたの?」


 オノマ達と似たような悪巧みを考えていそうな顔をしていた。


「今のまま彼女を合格にしてしまうと亡くなる可能性がかなり高いと思います」

「それは、冒険者だから仕方ないわよ」


 と投げやりな感じで言われた。エレナさんだったかな?頑張って試験を不合格にしてほしい。このまま試験に通ってしまったら彼等にどのように使われるかわからないので、できれば私の技量が上がってからにしてもらいたい。そう思い心の中でエレナさんを応援していた。


「そうかもしれませんが今回の件は、駄目です」

「あなた新人のくせに生意気過ぎるわ。私がいいと言ったら黙って従いなさい!」


 と彼女達が口論を始めていた。どうしよう!そんなことを思っていたがオノマ達は、無関心のようでこちらのことをほとんど気にしていなかった。 



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