エピソードω2 後日談 B√
カイは散った。欠片と砂になり。
ユリアは砂を小さい壺に入れて、カイの墓の下に。
欠片は、手元に・・・。
スラ「女王様、可愛らしいお姿ですね」
ユリア「今はプライベートよ、スラ。これは、レキアの好みよ」
レキア「良いだろ別に、減るもんじゃあるまいし(笑)」
スラ「というか本当に・・・」
ユリア「思いもしなかったわ、まさか剣から出てこれるなんて」
レキア「出られないとは一言も言ってないぞ」
ユリア「それに、レキアの名前って」
レキア「人工精霊として誕生した時にマスターが付けてくれた名前だ」
「赤き妖精の花が由来だそうだ」
スラ「赤き妖精の花、聞いた事ないですねぇ」
ユリア「それって、どこで咲いているのかしら」
レキア「遠い国に咲いているそうだよ、広い青い海が広がる国に咲いていると聞いた」
スラ「青い海って、この世界に青い海は無いですよね」
ユリア「それとも、80年前にはあったのかしら」
レキア「80年前のこの世界にも青い海は無いぞ」
ユリア:スラ「え・・・」
驚きを隠せない2人。そしてお茶会が終わり、身支度を始めるユリアとレキア。
旅立ちが近づいているのだ。
スラ「もう、行ってしまわれるのですね」
ユリア「直ぐではないけれど、いつかきっと戻るわ」
レキア「安心しろ、外宇宙へ行って用事が終われば返してやる」
3人は宇宙船がある広場へたどり着く。
準備を進めるレキア、惜しむユリアとスラ。
レキア「準備できたぞ」
「欠片は持ったか?」
ユリア「ええ、大丈夫よ」
スラ「ユリア・・・」
ユリア「一旦お別れね、いつか戻ってくるから大丈夫よ」
スラ「うん、泣いてられないね。ユリアが居ない間は、あたしがユンナクィアを守るから!」
ユリア「お願いね」
ユリアとレキアは宇宙船へ乗り、扉が閉まる。
小さな窓枠からユリアは手を振る。
スラも手を振り返す。
互いに涙を堪えながら。
レキア【起動!】
エンジンのような音が鳴り響き、宇宙船が空へと上昇する。
スラ「いつか、きっとですよ・・・ユリア」
そして、宇宙船は宇宙へ飛び出し。外宇宙へと向かう。
B√ END
如何だったでしょうか。遂に0章 完結です。長かった(個人の感想)
1章は更に長くなりそうです(笑)
0章は本来、12話構成だったところを短くしようと思いリメイクという形で全6話に収めました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
1章以降も、是非読んで頂けると幸いです。
いよいよ、次章は地球編です!