終焉のモノと二天姫(短編)
皆様に読んでほしく、長年温めていた物語を作り上げ、投稿させていただきました。
文才がない作者の処女作となっています。誤字・脱字があるかもしれませんが、そこは温かい目でスルーして頂くなり、ご指摘してくれましたら、幸いです。また、作者は、言い方を知らなかったりしますので、別の言い回し方などになってわかりづらいかもしれませんがそこはご愛嬌ということで。
――とある世界。
神や神の執行者と呼ばれる天使族、魔神や魔王からなる魔族、種族的には大勢いるが「半端者」や、「異端の者」と言われるハーフや獣人などを総まとめにした亜人族、妖精や精霊を妖精族。そして、力が無いがゆえに頭を使うことを覚え、その知恵を武器にした人間族。
これは、そんな種族が生存しているこのアルドガルムという世界。その物語である。
かつてその世界には、『終焉のモノ』と呼ばれる一体のドラゴンがいました。そのドラゴンは、神や魔神、それらすべてから恐れられ世界全てを破壊しつくすほどの力を持っていました。
しかし、そのドラゴンは世界を手に入れるような野望はなく、深い森の中にただひっそりと住んでいました。
しかし、そんなある日、村人がドラゴンを見つけ大騒ぎになりました。
ドラゴンの住処であるその森の中にドラゴンと同じく、森の中に村を立てた人々でした。村人はあわてふため、そのドラゴンに牙を向けたのです。
しかし、そのドラゴンは硬い鱗を持ち傷付けること叶わ合わなかったが、自身の平穏が脅かされたドラゴンは怒り、村に報復したのです。
勿論のごとく、その村が消え去ると思われたとき、その村の村長がドラゴンに言いました。
「どうか生け贄を捧げますので、村を許してください。」――と。
そこで、ドラゴンは思いました。生け贄を使い自身の平穏を守れるのではないかと。
そしてドラゴンはその条件を飲み、再び森の奥深くに帰って行きました。
数日が立ち、ドラゴンの前に二人の小さい女の子が現われました。
その二人は、姉妹であり、ドラゴンを初めて見つけた村人の唯一の子供達であったそうな。
また、姉をサリア、妹をリューン、といい、まだ6歳と4歳という小さい子供達であった。
ドラゴンはその娘たちにこんな事を言いました。
「我は、ただ平穏に過ごしたいと。干渉を絶対に許さないと。そして、何かあるときは御前達を使い我に物事を申せと。」
それから、姉妹たちにも言いました。「ここに来るのは勝手だが、村で今まで通り過ごしても構わないと。用が有る時だけこれば良いと。」
それを聞いた娘たちは驚きました。
「私たちは食べられるのではないかと。村に帰っても良いのかと。」
「そんなことはないと」ドラゴンは言い、姉妹の姉の方は、ほっ。と安心しました。
それから、姉妹たちは村に帰り、あったことを全て話し、村人とドラゴンは一時的に和解し姉妹の親子は両親のところに帰っていきました。
それから10年ほどたち、姉妹たちも16歳と14歳になりました。10年もあり姉妹たちはドラゴンと仲良くなり、また、ドラゴンにより魔法と呼ばれる適性を見出されます。
姉は光と闇を、妹は地水風火を。
そして、ドラゴンからの祝福として、他の属性の魔法が覚えられなく代わりに自身の適正魔法の成長性をあげる加護を貰いました。
それからというもの、二人の姉妹は村人から竜巫女と崇められ、光と闇を司る天、地水風火を司る地、「天地姫」または、「二天姫」と呼ばれるようになりました。
しかし、平和とは長続きしないものでした。
ある日、村に襲撃が起きました。
それは、どこかの戦争の兵なのか、はたまた盗賊なのか、わからない事だらけでしたが、たった一つ分かり切ったことがありました。それは、村の全焼並びに村人の全滅でした。その中には、竜巫女も例外ではありませんでした。
ドラゴンは村の方向から火の明かりが見え疑問に思い、村に向かって飛んでいたときリューンに合いました。
なんでも、村が襲撃を受けていて、サリアが自分を逃がしてくれたのだと。しかし、リューンは体に所々傷があり血が出ていました。
ドラゴンはその傷をどうにかしたかったが、治療魔法が使えないのであった。
そのドラゴンは、強靭な肉体はいかなる武器も通さず、強固な鱗に覆われ、鋭い爪や牙を持ち、自信を覆えるくらいの翼で空を駆け、ドラゴン特有の再生能力を持つため、傷を癒す必要がないため治療ができないのであった。
しばらくして、妹は死に村へついてみるとそこは残酷な光景が広がっていた。
人が死に焼け村の中央にはサリアが体に剣や槍を生やし死んでいた。
それからというもの、ドラゴンは怒り狂った。
人間族、妖精族、亜人族、魔族、天使族を無差別に攻撃していった。
世界の大陸の3割を滅ぼしたあと、総勢5種族からなる同盟軍によりドラゴンは封印され、その体は凍結された。
封印には、神や魔神、天使族でも最も神に近い力を持つといわれているヴァルキリー族、そして魔神に配下の魔王の7柱、亜人族からは亜人族の王ら、妖精族からは各属性の妖精王、人間族からは、精霊たちから授かったドラゴンキラーの剣を持った勇者と賢者だった。
総被害は、人間族と亜人族は数ともに、国が多いため4割、数が比較的に多いが聖域に逃がれることが早々に出来妖精族が2割、魔族と天使族は数が少ないが、多くはドラゴンとの死闘で死んでいったものが多く3割ずつであった。
今まで、「終焉のモノ」を怒らせることが無いようにしていた各種族だが、この出来事により和平が結ばれた。
それから、世には小さい子でも読めるような物語が出始めたのだった。
その本の名は「終焉のモノ」。その内容は数多くあるが、共通するものが3つだけあった。「かのドラゴンに干渉してはならない。かのドラゴンを怒らせてはならない。そして・・・竜巫女に不幸があってはならない。」というものだった。
そして、皆は疑問に思ったのだ。
なぜこのようなことが起きたのか。なぜ、「終焉のモノ」は世界を滅ぼそうとしたのか。そして、「終焉のモノ」に対して誰が干渉したのか。
いまとなっては、知る者は誰もいなかった。
「終焉のモノ」がいた森は、今では「終焉の森」と呼ばれ、いかなる種族でも立ち入りが禁止されている聖域となり、「終焉のモノ」が暴れ廃退した土地は「終焉の地」とされ、戦争の場として後々として使われるが、どの種族もその地には住もうとはしなかったのであった。
この後も、出来上がり次第連載版やサブストーリー(連載版)を挙げていこうと思おっています。
これからもどうぞよろしくお願いしますね。(>_<)