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卓球生活記  作者: EXTRA
6/6

心の傷

迂闊だった…傷を見られるなんて…。

もう萌奈と顔を合わせるのは無理だな…最悪だ… フラッ バタッ!


………….…………………………………………


「ただいま〜」ダッ

「こら清!靴揃えて!手を洗いなさい!」

「分かったよ!」


バシャバシャ…ガラガラペッ!

「今日ね!幼稚園でだいすけくんとゆうたくんとかいくんとよっしーくんと、えっと、それからゆうまくんと一緒に鬼ごっこして遊んだの〜」

「あら、よかったじゃない。」

「あっ!5時だ!お母さんテレビ見ていい?」

「ほどほどにね?」


~今日未明、東京都新宿区で男女二人が刺される事件が…~


「あらやだ。家の近くじゃない。気をつけないと!」

「お母さん!お腹すいた!」

「ハイハイ!今から作るからテレビ見てな」

「はーい!」


「ああ面白かった!」

「ご飯できたから早く食べなさい!」


「いただきま〜す。」

「ただいま〜」


「あ、お父さんだ!おかえり!」

「おお清!ただいま。幼稚園はどうだった?」

「今日はみんなと鬼ごっこしたの〜!」

「そうか!良かったなー。」

「うん!」

「そうだ!明日清の誕生日だろ!どっか行かないか!」

「遊園地行きたい!!」

「そうだな。」

「近くにできた遊園地に行きましょう!さぁ清!そうなれば明日は早いよ〜。早くお風呂入って寝ましょう!」



「おやすみ〜」


次の日

「早く遊園地行こう〜」

「待って清!もうちょっと!」

「早くゥ〜」








遊園地の帰り道

「今日は楽しかったか?清?」

「うん!またいこーね!」

「じゃあ、清が小学校に入学したらね?」

「約束だよ!指切りげんまん嘘ついたら針千本の〜ます指切った!」

「楽しみだなぁー清?」

「お父さんが一番楽しみにしてそう!」

「全くよ!」




コソコソ…

「殺す…」グサッ

「きゃあ!」

「!母さん!くそッ通り魔か⁉︎」

「殺す殺す殺すみんな殺す…」

グサッグサッ!

「そうだ!…火事だーーー!!!」

「…!くそっ」サクッ タッタッタ

「痛いよ〜〜!」

「清!母さん!」


なんだなんだ? ガヤガヤ


「誰か救急車をお願いします。妻と息子が刺されました。」

「うう…」

「痛いよ…」

ピーポーピーポー


「大丈夫ですかー!」











「先生!妻は息子は無事ですか!」

「息子さんは腕の傷だけで済みましたが、奥さんは傷が深い上に何箇所も刺されているので…」

「…!」

「最善を尽くしましたが…」

「いや、まだだ!諦めないでください!なんとしてでも!」

お父さん…お父さん…

「母さん⁈」ダッ

「お父さん…清を、清を守ってあげて…強い子に…育ててあげて…清らかで…たくましいかっこいい…男の子に…」

「母さん⁉︎」「お母さん…死なないでよ…」

お母さん…お母さん…お母さん…


……………………………………………………


あぁまたか…



目が覚めると病室…いや保健室か?


そこに心配そうに俺の手を握る萌奈がいた…

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