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自己紹介

「それでは僕から、

補佐部隊白所属の術師、識です。

等星は準3等星で、第三神位、才華サイカの出身です。

えっと…得意なのは刑術と言術、属性が水で性質が制御なので言術での失敗はありません。

…このくらいでしょうか?」

「…苦手な物に他人と色恋沙汰と言っとけ。」

「創子!…だったら好きなもの創子ね!」

「はあ!?誤解を招く言い方するな!」

…こいつら常にこんなんだろうか?

「つまり、二人は友人という関係にあるという事ね。」

零誓の軽やかな声が二人の諍いを止める。

…扇を口元に当てて小首を傾げるって…可愛い。

「はい!親友なんです!」

「誰がだ!」

喧嘩するほど…二人の言いあいは無視したほうが無難か。


それにしても才華…うちと同じ属性神か。

確か才華の一族は結界部隊に派閥があるくらい有能な一族で、

…独自の魅了の力を持ってたな。


うちは去る者負わずが多いから問題ないが、

他の一族とは恋愛沙汰の揉め事が非常に多いから孤立気味。

まあ、上級神の中ではうちに次ぐ仙士の多さだから完全孤立はないか。

…水の神である才華を無視するのも無理だし。


「…創子。

遠征部隊茶で3等星。

一応前衛だが、暗器使いだから術師の護衛の仕事が多い。

属性は火、性質は苛烈。

術は使えないからそっち方面の期待はするな、以上。」

「はいはい質問ー!」

間延びした高い声、予想通り桂華があげた手を振っている。

「…なんだ。」

「創子はどこの一族出身なの?火で苛烈だから焔とか?」

「第二神位、殺邑セツオウ。」

「…お星様?」

「や・め・ろ!」

桂華はどうやら怖いもの知らずらしい。

先ほどあれほど怒鳴りあいしていた人物を怒らしても笑っている…。


ちなみに殺邑は星の神だ。

属性神の上の第二神位は太陽、月、星、空、海、陸の神で成り立つ。

殺邑は有名な術師が多い反面、仙士の数が非常に少ない。

…そのうえ学者馬鹿(ひきこもり)が多いから滅多に見かけない。

最初に出身を名乗らなかったのは注目されるのが嫌だから?それとも…。


「桂華、そのくらいにしておけ。

補助部隊夜所属、深栄シンエイ

等星は、つい最近3等星に昇格したばかりだ。

出身は第二神位、玉栄ギョクエイで属性は地、性質は万能。

他に質問は?」

いつから桂華の止め役になったんだろう…。

他の5人は今日初めて見るが、深栄はよく見かける、会話したことはないが。


深栄は、うちの部隊の補助にくる奴なんだが、

男らしい考えをした女だと部隊の連中がぼやいてた。

黒髪黒眼で派手ではないが、整った顔立ちは十分美人だと言えるんだろうが、

性格が男前すぎる!

っていうのがうちの部隊での評判。


おまけに玉栄…あの太陽の神は怖い。

色狂いで有名な男神がこぞって避ける女神だからな…。

その一族も婚姻に関してうるさかった覚えが…。


ちなみに天は天のルールと一族の掟が存在する。

一族の掟はそれぞれ違うんだが、

…こっちが優先される関係で他の一族とトラブルがすごい。

特に婚姻。

難しい手順と承認を必要とする一族もいれば、気持の問題一つで済ますところも。

…才華なんて重婚と同性婚ありだから9割他族と揉める。

今まで気にしてなかったが、零誓の一族の婚姻方法調べておいたほうがいいか…。






やっと6人全員の名前が出た・・・自己紹介まで存在なかった深栄に泣く。

ちなみに前回の女性にしては低い声ってのが深栄です!零誓じゃないよ!

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