飛天の鬼才
視点がコロコロ変わる予定…。
今回は第三者視点、ある意味作者視点です。
…何気に王維視点だと、無関心すぎて他人からどう思われるかわからないので、結局他視点多くなりそうです(笑)
第三神位『飛天』は風の神である。
祖神から数えて三番目の神位を持つため、属性神は全て第三神位。
光と闇に関しては第二神位に近い実力を持つが、
風である飛天にとっては極めて妥当な評価。
もっとも、飛天は無関心、無愛想、無口と、無の三拍子。
自分の評価に対して関心は…確実にないだろう。
そんな飛天の血を引く仙士の一族は、意外とまともだった。
仙士もやはり、祖となる神に似た性格の一族が多いが、
なぜか飛天に関しては、無関心以外は案外似ていない者が多数。
…上位神の一族で最多数を誇る事を考えると、かなりありがたい話だが(笑)
そんな飛天の一族、それも本家と言われる家に彼は生まれた。
名は『王維』、
少年の姿のまま時を止めた、飛天の一族随一の鬼才。
恐ろしい事に飛天譲りの無の三拍子、おまけに有言実行ならぬ、無言実行。
喧嘩は鬼才と恐れられる剣術で相手を叩きのめす…無言で!
実際彼にその話が来たとき、叩きのめしてる最中だった…。
使者の顔がかなり引きつってたが、王維は一切気にしていない。
…この話が彼の運命を変えるなんて、この時は絶対気づいてなかった!絶対!
「めんどうだな…。」