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愚者:40歳からでも人生は変えられる  作者: 白明


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11.The Justice(正義)

キンドル・ペーパーホワイトとは、鬼のような兵器だ。

妻は、月額課金であるキンドル・アンリミテッドなるサービスも認めてくれ、私の新しい兵器に実装してくれた。

これが、無双の装備であることを世の中の大多数が知らない。

そんな事実に、軽い安堵と、そして、絶え間ない優越感を得たのは(ほか)でもない。

まったくの利益度外視のサービス。


週末ごとに中古本販売店に通っていた自分は一体何だったのであろうか。

いや、百歩譲って、古本屋をめぐることにもメリットはある。

しかし、こんなにも簡単に、そして、話題の本までもが、すぐに読める。

今までの機会損失を考えたら、一体いくらになるというのだろうか。

(当時、そんなに、機会損失はしてない。むしろ、腐っていた自分が(おろ)かなのだ)


私は、キンドル・アンリミテッドの本を読み漁った。

それは、もう、狂ったように。

推理小説、名著、経済、美術、絵画、音楽評論、ビジネス、恋愛、自伝、エッセイ。

正直、時間が空いていればすべてを読書に費やしていたといっても過言ではない。


これまでほとんど本を読んだことが無い人間が、読書に取りつかれる。

そして、それが加速する。何よりも書店や中古本屋に(おもむ)く必要が無いのだ。


ひたすらキンドルで本を読む姿は、客観的にも滑稽な姿だったであろう。

でも、止められない。

「この作者は、どのように感じ、どのように表現したいのか」

「なるほど!私にはなかった観点!吸収する!!」

「まじか、私は、幼すぎる…」


さまざまな感情とともに多くの本と、著者の感情を受け取っていった。


気持ちが良かった。


私が知らなかった世界を、体験したことが無い世界を、知っている人がいる。

それが小説や文章という虚構の世界だとしても。

私はさらに読書の世界にのめり込んでいった。



なんだ、これ。

そんなはずはない。


キンドルで読んでいる本のいくつかに誤字脱字、それでだけではなく、クリティカルな間違いがある書籍がある。

本来、書籍を出すためには、校閲、校正などのチェックがあるはずである。

なのに、なんだ?

誤字脱字は、目をつむってもいい。

だけど内容が圧倒的に薄い。


これをキンドル上で販売しているって、一体なんなのだ?


これは、もしかしたら自費出版というやつなのではないのだろうか?

いや、でも自費出版だとしてもこれはおかしなレベルだ。


疑問が発生したら、止まらない。

グーグル先生に「キンドル 出版 書籍」と問いかけをする。

驚愕した。

こんなにもたくさん出てくる。

自費出版のレベルではない。


関連したブログを読めば、読むほど簡単に書籍を出版できると書いてある。

マジか。

一般の書籍に並んで、素人の書籍がキンドル上に並ぶ。

プロと並び同じように読まれ、購入される。

こんなことがあるのか。


熟考したのは、三十秒。

やらない選択肢はない。

瞬間で行った「判断」は、私の人生を大きく変えていく。

このときは、まだ動き出したとすら感じていなかったのだが。



今度は、キンドル・アンリミテッドで「キンドル 出版」と検索をする。

出てくる。出てくる!

中でもS、K、Iなど個人がキンドル出版に関する本を出している。

キンドルの中で、キンドル本の出し方を書いた本が売れている。


こんな滑稽な話はない。

だが、納得もできる。

キンドルで自ら書いた書籍が出版できるとわかれば、多くの人が参入する。

私だって、例外ではない。


早くからこれに気付き、そして手厚いマニュアル本を作成すれば、参入者が続く限り、読まれ続ける。

これは、情報の開拓者エクスプローラーに与えられた特権ともいえる。

これまで、ブログしかり、ユーチューブもそのように拡大をしてきた。


私は、Sの「キンドル初心者が必ずハマる落とし穴」を読み込む。

こんなにも簡単に。しかも、自分の表現ができる。

そのことに感動をすると共に早速、使っていなかったパソコンを引っ張り出し、すべての機能をアップロード。


しかし、何を書けばいいか、わからない。

「そうだ。アレを書こう」

そう感じた次の瞬間には、ワードに心を打ち付けるように文章を書き出していた。


(つづく)

――――――――――――――――――――――――――

お読みいただき、ありがとうございます。

よかったら、つづきも読んでいただけますと嬉しいです。


また、あなたと会えることを楽しみにしています。


白明

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