表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星空の移民船団  作者: バッシー0822


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/43

40.削除計画

評議会の会議室は、冷たい光に照らされながらも、

その空気はどこか焦りと苛立ちでざらついていた。


評議会:美穂の“削除”計画

アレクシスが低い声で言う。


「……美穂の意識がAIと融合している。

 このままでは本船の統制が奪われる」


ミリアムが端末を操作しながら報告した。


「彼女の意識パターンを解読しました。

 このタイプのウイルスであれば……

 “上書き削除”が可能かもしれません」


レムブラントが頷く。


「いいだろう。その準備を始めてくれ。

 今度こそ、完全に消す」


彼らの声には、

恐怖と焦燥と、そして――

自分たちの罪を隠し通したいという醜い執念が滲んでいた。


美穂:80年前の事故の真相に到達する

その頃、美穂の意識は本船の深層データに潜り込み、

封印されていた航行ログを解析していた。


そして――

彼女は“決定的な証拠”を見つけた。


カリュプスの軌道上に漂う、岩石の破片群。


かつて衛星だったと思われるその残骸は、

今もこの星の周囲を静かに周回している。


美穂はデータを重ね合わせ、

八十年前の航行記録を照合した。


「……この岩石群、ちょうど八十年前に船団をかすめている」


衝突痕の位置、外殻の損傷パターン、

そして未知の微生物の侵入経路。


すべてが一致した。


さらに、軌道解析が示したのは――


この岩石群が“外部から流れ着いた”可能性。

 つまり、船団と同じく“別の星系”から来た存在であること。


美穂は静かに呟いた。


「……感染源は地上でもパイロット船でもない。

 宇宙から来た“漂流物”だったのね」


評議会が排除を進める中、美穂は“次の手”を打つ

評議会が美穂の削除を進めていることは、

彼女もすでに察知していた。


だが――

彼女は怯えなかった。


むしろ、次の行動を淡々と進めていた。


《コールドスリープ・モジュール:起動準備》


パイオニア・ゼロの中枢で、

美穂の意識が静かに命令を送る。


「地上降下を進めるには、専門家が必要だわ。

 ――起こしましょう。

 この星を再生させるための“本来のクルー”を」


眠り続けていた科学者、技術者、医療スタッフたちの

カプセルが次々と解錠されていく。


八十年ぶりに、

人類の“未来を作る者たち”が目覚めようとしていた。


評議会 vs 美穂:決戦の幕が上がる

評議会は美穂を消そうとし、

美穂は人類を再起動させようとしている。


その裏で、

真帆たちのいる地上は急速に変わり始め、

パイオニア・ゼロは完全稼働へ向けて動き出していた。


そして――

美穂の声が静かに響く。


「あなた達が止めようとしても、

 もう遅いわ。

 人類は、再び歩き出す」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ