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星空の移民船団  作者: バッシー0822


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34/43

34.警告

封鎖区画の空気が震えた。

天井のスピーカーから、冷たい無機質な声が響き渡る。


《警告:本船よりレーザー照射まで残り120秒》

低い振動音が床を伝い、

センターコア全体が不気味に唸り始めた。


朔太郎が顔色を失う。


「……来たか。

 本船が、本気でこの区画を消す気だ」


真帆は息を呑んだ。

その瞬間――


左腕が“変形”する

真帆の左腕が、突然内部から脈打つように震えた。


「え……なに……?」


金属が軋む音とともに、

義手の手首から肘にかけての装甲がスライドし、

内部の構造が露わになる。


ガチャッ……ガチンッ!


まるで生き物のように形を変え、

先端が鋭いコネクタへと変形した。


次の瞬間――

パイロット船の中枢端末に向かって、

勝手に伸びていく。


「ちょ、ちょっと待って……!」


だが止まらない。


カチンッ!


コネクタが端末に直結した瞬間、

センターコア全体が白く閃光を放った。


パイロット船、中枢再起動

《SYSTEM REBOOTING》

《LOST MODULES RESTORING》

《DEFENSE PROTOCOLS ONLINE》


失われていたはずの機能が、

次々と復活していく。


真帆は震える声で言った。


「な、何が起こるの……?」


左腕が、はっきりとした“声”で答えた。


「彼らはこのブロックを始末しようとしているわ。

 だから――防衛機能を再起動する」


真帆は息を呑んだ。


「あなた……誰なの?」


「後で説明するわ。今は生き延びることが先よ」


銀色の防御シールド展開

パイロット船の床面が震え、

中央のリングが回転を始めた。


キィィィィィン……!


銀色の光が渦を巻き、

巨大な半透明のシールドが展開される。


朔太郎が目を見開いた。


「……これが、パイロット船の防衛シールド……!」


しかし左腕は、さらに言った。


「ちょっとアレンジするわね」


シールドの形状が変わり始める。


円形だった光の壁が、

ゆっくりと――

円錐形へと変形していく。


まるで、

上空からのレーザーを“滑らせて逸らす”ための形状のように。


朔太郎が呟いた。


「……これは……本船のレーザーを反射するつもりか……?」


左腕は静かに答えた。


「ええ。

 彼らの攻撃を、無効化するために」


《レーザー照射まで残り30秒》

真帆の心臓が激しく脈打つ。


「どうすればいいの……?」


左腕は、まるで微笑むように言った。


「大丈夫。

 あなたは、私が守る」


その声は――

確かに、美穂の声だった。



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