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星空の移民船団  作者: バッシー0822


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2.病室で目覚める真帆。

真帆は、しばらくぼんやりと天井を見つめていた。

白い天井。無機質な照明。

どこか病院らしいけれど、見慣れた日本の病院とは微妙に違う。


頭がずきりと痛む。

反射的に右手を伸ばすと、包帯の感触があった。


「ああ……やっちゃったな……」


自分でも驚くほど冷静な声が漏れた。

事故に遭ったのだろう。

桜の花びら、突風、車の影――そこまでは覚えている。


だが、次の瞬間。


左腕に、違和感。


真帆はゆっくりと左手を持ち上げた。


銀色の、シャープなフォルム。

関節は滑らかに動き、指先まで精密に造られている。

まるでSF映画の中の義手。


「……え?」


思わず声が漏れた。


恐る恐る右手で触れてみる。

金属の冷たさが伝わる。

だが同時に――


触られている感覚が、左腕の“内側”から返ってきた。


「……嘘でしょ」


義手なのに、感覚がある。

そんなもの、現代の技術ではありえない。


真帆は混乱しながら、左手を握ったり開いたりしてみる。

動く。

滑らかに。

まるで自分の腕のように。


「夢……? いや、でも……」


窓の外に目を向けた。


そこにあったのは、

見慣れた太陽ではなかった。


弱々しく、赤みを帯びた光。

まるで夕暮れの太陽が、ずっと沈みきらずに空に留まっているような――

そんな不気味な光。


「……ここ、どこ?」


胸の奥に、じわりと不安が広がる。


そのとき、病室のドアが静かに開いた。



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