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異世界に来たらイルカが空を飛んでいた  作者: 豚煮豚


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3/6

3

 

 俺がイルカに連れていかれたのは水族館。


 正確には水族館みたいな場所。


 外側にはイルカのイラストが書かれている。


 様々な水棲生物のイラストも書かれている。


 イルカが水族館を開いてるってなんか変じゃない?


 でも、人間が動物園をやってるなら普通か。



 なんの衝撃もなく着地した。


 特別な技術が用いられている感じ。


 イルカなのにどうやって物作ってるんだろ。


 手先が器用なことだけが人間の武器じゃないの?


 それすらイルカに取られたらなんにもないよ。



 俺はそのままジェッパイルカに連れられて中へ。


 不安で仕方がなかったが、考えても無駄だ。


 抵抗することはできない。


 できるのは気持ちを整えることだけ。


 ちゃんとせぇー。


「キィー、キィー」


「ピィーピィー」


 中に入る前に受付と会話をしたイルカ。


 どんなことを話しているのか。


 その顔から表情は読み取れない。


 俺の考えてることも向こうにはわからないのか。


 違う生き物だから仕方がない。


 そう考えると人間同士って結構分かり合えてたんだなぁ。



 水族館の中は本当に水族館みたいだった。


 暗めの証明に青色の光。


 入ってすぐに見える大きな水槽。


 そこにはサメやイワシなどの魚?がいた。


 イルカの経営する水族館だ。


 イルカアクアリウム。



 そのままイルカに連れられること数分。


 水槽を眺めながらだったのでよかった。


 よくないけど。


 従業員専用のドアをジェッパのイルカが開ける。


 そのドアにはドアノブがなかった。


 イルカが手をかざしただけでそれは開いた。



 その先にあったのはコンクリートの踊り場だった。


 上と下へ向かう階段がそこにはある。


 イルカちゃんは下へ向かう階段を選んだ。


 なんか怖いから上に向かってほしかった。


 別にどっちでも変わらないが。



 ちなみに階段も普通ではなかった。


 スロープみたいに斜めになっているのだ。


 そもそも、二足歩行のイルカは不思議だ。


 二本の足の先はちゃんと足ビレみたいになっている。


 めちゃくちゃ歩きにくそうだった。



 こんな進化をすることもあるんだなぁ。


 生き物って本当に不思議ね。


 不思議すぎて逆に理解が及んでいる。


 いや、ウソ。


 全然なにがなんだかわかってないよ。



 イルカはとある鉄の扉の前で立ち止まる。


 そして、俺の方を“チラッ”と見た。


 なんか不安そうな顔をしていた気がする。


 わかるわけがないから気がするだけな気がしている。


 それとも、やっぱり知的生命体同士、通じ合えたりするのか。



 ジェッパさんはその鉄の扉に手をかざす。


 そして、その中へと入ろうとするのだったぁ……


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