7話:絶対王政の開幕と神の使徒
ーー キャバクラ・ラグナロクの夜会
魔力炉心を掌握し、聖剣の勇者を従えた俺の絶対防衛要塞『キャバクラ・ラグナロク』は、その夜、歓楽の光を放っていた。外壁は黒いクリスタルにネオンが輝き、内部空間は能力によって「最高の快適さ」に定義されている。
俺:(内心:悪くない。裏切られ、肉にされ、Gランクで地道な生活を強いられた俺が、たった数日で世界の心臓と最強の武力を手に入れた。これこそ、最高の復讐だ)
豪華絢爛なメインフロアには、ハルカとアヤメ、そしてセシリアが、俺の「存在の定義」で造られた最高のユニフォームを纏い、直立している。
ハルカ:「サトル様……このワイン、存在を『無限に最高級』と定義されています……! 味覚の極致です!」
アヤメ:「この要塞の魔力構造、私の『遺跡の支配』で計算しても理解不能です……! サトル様、あなたは神をも超えた定理です……!」
セシリアは不服そうにしているが、背中の黒いコートのエンブレムに変わった聖剣に逆らうことはできない。
セシリア:「……ちっ。この格好で、用心棒とは……屈辱だわ。だが、この要塞の外壁が、いかなる攻撃も受け付けないのは理解できる。私の聖剣でさえ、一筋の線しか残せなかった」
俺:「フン。お前たちの恐怖と服従が、俺の最高のつまみだ。しばらくは、この最高の楽園を堪能させてもらう」
俺は、最高の美女たちと、無限の極上ワインに囲まれ、支配者の至福のひとときを楽しんだ。
ーー 六大聖騎士団、再度の集結(カマセの美学)
至福の夜会の最中、要塞の絶対防壁に警報が鳴り響いた。
ハルカ:「サトル様! 要塞のシールドに干渉が! 六つの光が再度接近中です! 前回と同じ、六大聖騎士団……いえ、今回は魔力の圧力が前回を遥かに超えています!」
アヤメ:「私の計算でも、セシリアの聖剣の攻撃力にさらに十倍の魔力係数が乗っています……! 彼女の聖剣の対チート機能がなければ、この一撃で大陸の半分は消滅する威力です!」
サトルはワイングラスを傾けたまま、冷笑する。敵の力を最大限に強調する、これがワンパンの儀式だ。
要塞のメインスクリーンには、完全武装し、聖なるオーラを極限まで高めた六大聖騎士団の姿が映し出されている。彼らの背後には、巨大な複合魔法陣が展開されている。
聖騎士団長グリム:「セシリア様を奪い、世界を冒涜した悪魔よ! 我々は、女神の力で聖剣の勇者さえ凌駕する、『六位一体・神聖審判』を準備した! もはや貴様の『存在の定義』など、世界の根源たる『女神の祈り』の前には無力だ!」
六大聖騎士団の魔力が一つに収束し、宇宙の真理を体現したような、純粋な白銀の光となって、『キャバクラ・ラグナロク』の外壁に突進してきた。
ハルカ:「……い、今度こそ本当にダメですサトル様! あの攻撃は、世界システムが定義した『絶対的な破壊』です!」
アヤメ:「計算通りにはいかない……! セシリア様の『対チートカウンター』は単独武力には機能しますが、六大聖騎士団の合体魔法は『世界の集合意識』に近いため、定義の上書きが一瞬では完遂できません!」
アヤメの解析(理論的には不可能という状況)と、ハルカの悲鳴(読者の絶望を代弁)が、緊張感を極限まで高める。
セシリアは、屈辱のユニフォーム姿ながら、武力としての誇りから思わず叫んだ。
セシリア:「くっ! こんな悪魔に仕えることになろうとも、私の武力が敗北するのは認められない! サトル、この一撃は……! 本物よ!」
白銀の光は、『キャバクラ・ラグナロク』の絶対防衛外壁に激突した――かのように見えた。
ーー 一瞬の支配と新たなスタッフ
俺はワイングラスを置き、静かに立ち上がった。
俺:「俺の辞書に『無力』はない。そして、俺の楽園を破壊しようとする意志も、存在しない」
俺は白銀の光が要塞に触れる直前、その攻撃の定義ではなく、六大聖騎士団そのものの存在を上書きした。
俺:「六大聖騎士団の身体、及びその魔力、その存在の定義を、『俺のキャバクラ・ラグナロクで働くことを最高の喜びとする、最高級のボーイ』と定義する」
次の瞬間。
大陸を半壊させるはずだった白銀の光は、豪華な金色の六本のシャンパンタワーへと変化した。
そして、完全武装していたはずの六大聖騎士団は、ネオンカラーの燕尾服に身を包んだ六人のイケメンボーイへと変わり、深々と優雅なお辞儀をした。
彼らの強烈な魔力は、最高の笑顔と最高の接客スキルという新たな特性に変換され、客への奉仕という形で収束した。
一瞬の出来事だった。 敵の攻撃が要塞に届くこともなく、最高の敵が最高のスタッフへと変わった。
ボーイ(元団長グリム):「サトル様、今宵も最高の酒と楽園をご提供いたします。シャンパンタワーをどうぞ」
ハルカとアヤメは、あまりにも次元の違う瞬殺劇に、歓喜と恐怖に震える。
ハルカ:「……い、一瞬で、六大聖騎士団が、最高のボーイに……! サトル様の支配は、もう世界の定理を超越しています……!」
アヤメ:「理論崩壊……! 完全に『世界の集合意識』の力を、『キャバクラの奉仕精神』へと上書きした……! 恐るべき支配力!」
セシリアは、「最強の武力」のプライドを粉砕され、己の力の無意味さを悟り、膝から崩れ落ちた。
セシリア:「ば……バカな……。私の武力は、世界の理の範疇でしか機能しない……。あなたの支配は、この世界の理の外……」
俺は新たな六人のボーイに囲まれ、再びワイングラスを傾けた。
俺:「フン。最高のスタッフが揃ったな。ボーイたちよ、まずは俺のグラスを満たせ。そして、セシリア。お前は『最強の用心棒』として、こいつらに最高の接客を叩き込め。俺の辞書に『無力』はない。あるのは『支配』と『歓楽』だけだ」
こうして、俺の絶対王政キャバクラの運営体制は、武力と知識、そして最高のボーイによって完璧なものとなった。次の獲物は、女神。その存在の定義を書き換える時が、近い。
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