前章Ⅰ
「我は星間を結ぶ者。人が語りし星の神話を紡ぐ者————」
『魔法』。
多くは、ここではないどこかの世界。
いわゆる異世界という場所で行使される非現実的な能力、あるいはその事象。
ようするに、この世界には存在しないはずの、異能力と限りなく近く、そして対局にある物。
否、それは一般的な————表向きの『この世界』を観た時の話だ。
「————以って守護者を創生しよう。顕現せよ『————』!!」
何事にも例外というものは存在する。
表向きの側面があるならば、必ずしも裏向きの側面が存在する。
『ありえない』と『ありうる』は、いつだって仲良しに手を繋いでいる。
一と一を足せば二になることくらい誰だって、それこそ小学生でもわかることだが、もしかするとそうでない可能性も生まれるかもしれない。
「敵は二人……いや、傍観者が一人いるか」
それが魔法。
本当はただ一つに定まるはずの答えに、もしかするとこうかもしれないという『小さな願望』が混ざったもの。
始まりはそんなちっぽけな『世界の歪み』。
そしてそれは、少女にとって反吐が出るほどに醜い物。
設定固まってないから、初期原稿みたいな感じです。
書き直す可能性も大いにある。
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