読まない本を手放す
本を手放した。
正確に言うと読まなくなった本ではなく、家に置かない本を手放した。と言ってもエッチな本ではなく、児童文学なのだけど。本屋でパラパラめくって気にはなっていたのだが、立ち読みで済ませるには時間がなく(前より読むスピードが遅くなった気がする)、買うことにしたのだが表紙が可愛過ぎるので家に置けない(笑)。我が家の子どもも中途半端に大きくなっていて読まないだろうし。じゃあ電子書籍で、とも考えたのだが思いついたことがあって紙の書籍を買った。
駅の待合室とか公共施設のカラーボックスに何冊か本が置いてあって、空き時間に読んだり(持ち帰って読んだり)できるコーナーを見たことがないだろうか。近隣の街で、それのちょっと規模が大きいコーナーが整備された。寄贈本メインで運用されているようだが、特筆すべきは通路を挟んで反対側にキッズスペースがあって、本当に小さい子は積み木で遊んだり絵本を読んでもらったりして、小学校の途中からは図書コーナーで自分で読んだりできる、という、その年頃の私なら夢のようなコーナーができていた。以前、覗いたときに(寄贈本だからかなり偏ったセレクトなのは仕方がないのだが)、残念なことに児童文学が少ない。なのでここに件の本を置いたら読まれるんじゃないかな、と思ったのだ。
購入して直ぐには読みきれなかったが、十日くらいかけてシリーズ全部読んだ。面白かった。というか、作者の方、結構やらかしている、良い意味で。(以前、なろうに居たが離れてしまった方である)
そうして一週間くらい前に寄贈受付の棚に置いてきた。まだ様子を見に行けていない。その街だけでなく北海道内の公共図書館でも道立図書館を含め2館にしか置かれていない(それも第一巻だけなので)、ある意味貴重な本(本屋にはあるけど)。
まあ、置いてきた後に、「親戚の小学一年の女の子にプレゼントすれば良かったんじゃね?」と気づいたけど、別の機会に図書カードとともに贈ればいいし。
「小さな図書館」という活動をご存知だろうか。「マイクロライブラリー」という表現をする場合もあるが、自宅の庭先など(管理しているエリアに)本を置くスペースを設置して、近所の人に読んでもらう、という活動である。Wikipediaのページには、バードテーブルみたいな構造物に本が何冊か並べられている写真があって、なんかホンワカした。こういうのを家の前とかに設置して、自分が読み終えたけど他の人にも読んでほしい本なんかを並べておくのも立派な「推し活」になるんじゃないかな、と思う。目立ちたくない人は、駅の図書コーナーのカラーボックスにコッソリ置いてくるのも有り。
(2025年1月8日 追記)
配架を確認、一般コーナー(10歳以上)の児童書コーナー。
次は上階の書店と公共図書館(目指せ北海道3館目)。