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なんで、そして、いつか  作者: なんでいつも
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7.腹の探り合い?化かし合い?

明治政府のお偉方との折衝です。忍は風間1佐を。。。。

7.腹の探り合い?化かし合い?

1874年2月9日12時00分、サロンバス内。バス内には、明治政府の重臣9名とその護衛9名、常陸の国こと我々5名(神田、南田、風間、嵐山、運転手)がいた。最後部のコの字型サロンスペースに重臣。バス中間部に護衛、前方が我々である。

「大きいのう。広いのう。外が良く見えるのう。」

「速すぎるぞ。その割に揺れが小さい。」

私南田は昼食を配膳しに、一人で後方を回っている。ワインをそれぞれに次いで回った。護衛は嵐山が担当だ。

「ワイングラスは横のくぼみに置いてくださいませ。揺れても倒れなくなります。毒見をします。私の配膳とどなたかの配膳を交換して私が食べますが、どなたのにしますか。」

「三条輔相と神田殿の前を交換だ。そちの善はその若者に。若者の善は岩倉議定に。岩倉議定の善をそちに。」

警備頭らしい男が指示した。

回った善を神田、私、嵐山が全ての食材に一口ずつ食べ、ワインを飲んだ。私はにっこり微笑んだ。

「では、皆様、これからに乾杯しましょう。乾杯!」

神田はグラスを頭上に挙げ、乾杯の挨拶をした。半数はそのまま動かず。半数がぎこちなく杯をを挙げ飲んだ。

「さあ、180年後のお食事をご堪能下さい。ご飯はコシヒカリという品種で柔らかくふっくらと炊き上がるよう長年かけて交配したものなんですよ。甘みもありますよ。私たちの時代の帝に献上していたものでございます。ご賞味ください。」

「おお、確かに。ご飯がこんなにうまいとは。他が楽しみだ。」岩倉議定殿だ。

「これは、富山、宇奈月の牛、黒毛牛、の超希少部位、ヒレ肉のステーキです。見事な霜降で柔らかく肉がとろけます。ご賞味下さいませ。この赤ワインとよく合います。・・・この赤ワインは日本の甲斐の甲府こと山梨県産で私たちの時代は世界で高い評価を受けていました。日照時間が長く・雨が少ない・昼夜の温度差が大きいといった気象条件が極上のブドウそしてワインをつくりだしています。・・・このフルーツは津軽でとれたリンゴでで、サンふじと言われる品種です。我々の時代でこの一口が米1表の価値があります。・・・・」

疲れる。客人は口数が少ない。変な会話にならず助かると言えば助かるが。疲れる。私は食材全てについて笑顔で説明を続けた。

「この食材から見るに、180年後は良い社会になっているようで安心したわい。」

木戸参事殿が初めて長い言葉を発した。

「そちらでも作ってみませんか?ご協力は致します。」おべっかと、胃袋おさえにかかった私だが。

「本土はアメリカに樺太はオロシアに占領され、世界は滅亡しましたけどね。」

神田がぼやくようにぼそぼそのたまった。えぇ~、言っちゃうの。

「映像板を穴が開くくらい何度も見たわ。そやけど、今の明治は日本のことしか考えられんわ。そんな先のことはっきり言って我々に関係あらへん。」

何?映像板、電話だけでなく、他にも渡しているの?先方の理解度は極めて高い。

「国家100年の計どころではないご様子。小手先の対応しかできないようですな。北(戊辰戦争五稜郭)が片付いたと思ったら南が不穏な気配。で東に我々の出現ですからな。ご苦労お察しします。だが、先の合戦で分かったと思うが我々は敵ではない。我々にとって敵にすらならない。」

神田が挑発する。何!いきなりのバトル。今は接待、機嫌取りの場じゃないの?

「控えろ!無礼者!」護衛頭の荒ぶり、立ち上がった。嵐山1尉も立ち上がった。

「控えろ?ありのままを述べたのだ。この際変な遠慮は百害あって一利なし。無礼者?わしらはそなたと対等だ。心得違いするな。」

場に緊張が走った。や、やばいかも。

「進言!」

太い大きな声が響いた。鬼塚1佐だ。たくましい体だ。

「先の戦で我々が戦意無き事体で証明しました。足らぬとあれは、」

燃えるような眼光、不動明王みたく微動だにしない敬礼、目がキムタクになんか似てない?

「わが身を持ってここで証明ご覧入れまする。」

何?この気迫!ま、まずい。胸が、胸が痛い・・・場は静まり返っている。動転している場合ではない。ど、如何にかしなきゃ。

「ぇ、ぇ、え~。み、み、みなさま?皆様、お口直し、いかがですか。甘ものですわ。ご賞味あそばせ。さぁ。さぁ。どうぞ。」

チョコレートケーキとコーヒーを出し、一人忍が口に入れ。。。

「おいしい~!毒になるくらいおしいですわ。」

舞のような動作で懸命の笑顔で、場を和ませようとした。

用意したビデオを回す。琴のの音色が響き渡る。

「まぁまぁ。その辺で。先も長い。じっくり話しをしていこうではないか。そちは護衛ぞ。余計な口出しは無用。警備に徹しなさい。貴公は良い兵をお持ちじゃのう。うらやましいわ。ほほほ。」

三条輔相が手をぶらぶら振って、護衛頭をいさめた。

「こちらはビデオといいます。映像と音を記録し再生するmのです。雅楽、和太鼓祭りを記録したものです。ご堪能下さい。少しづつ変わっていきますが、我々の時代が感じられると思います。」

私は、この時代のものから、徐々に現代にアレンジされたビデオを流して、場を和ませる。最後は炎、鬼滅の刃アニメバックだ。私のお気に入り。編集時間短かったんだから選曲批判は勘弁して。

次は、明治政府とのがちの交渉を描きます。

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