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なんで、そして、いつか  作者: なんでいつも
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6.降伏するのか?一般人は踊らされる?

さて、いよいよシェルターは攻められるのか。

6.降伏するのか?一般人は踊らされる?

1874年2月9日11時00分、小貝川。ボディーを赤く塗った82式指揮通信車内、わたし、嵐山大介陸1尉が、モニターを見ながら報告する。

「明治政府軍、大砲10門、小銃全歩兵装備、赤い大神輿10確認。ヒトマル(10式戦車)の射程3kmに入ります。」

「74式60mm発煙弾、発射用意。ッテ!」

「敵の四斤山砲の射程2.6kmに入ります。打ってきました。」

「そうきたか。」総理大臣執務室でモニターしていた鬼塚が唸った。

「黄色い箱に砲弾が集中しているようです。黄色い箱には何があるのですか。」

「問答無償。作戦Bプランに移行。普通科連隊壕体退避。」風間隼人1佐が指令する。

「敵のスナイドル銃の射程1kmに入ります。打ってきました。」

「先行のヒトマルに被弾2。。。損傷ありません。」何で打ち返さないんだと思いながら報告する。

「壕体直撃弾。。。被害ありません。」ボックスかルパートつえぇ~。

「猛攻だな。ちと挑発しすぎたか。」総理大臣執務室でモニターしていた鬼塚が呟いた。

「敵、フタマル(20式5.56mm小銃)の有効射程700mに入ります。」

「74式60mm発煙弾、発射用意。ッテ!」

「作戦Cプランに移行。これより戦闘となる。マスコミの撮影を中止・退去。」風間隼人1佐が指令する。

「敵距離100m」

「白兵戦用意。全員、防塵マスク着用。」

「催涙ランチャー発射準備。ッテ!」

「身柄拘束。かかれ!」

30分後。敵のほら貝が鳴った。白旗が多数振られている。茶番だったのか。俺は何も知らない。

「全隊、進行中止。催涙弾発射停止。」風間隼人1佐が指令する。

赤い大神輿10機が近づいてくる。

「発砲厳禁。銃口下げよ。全隊所定配置に付け。バス誘導開始。」

神輿がボディーを赤く塗った82式指揮通信車の前で止まった。

中から人が出てくる。

「約束通りやってきた。銃をまえに撤退も発泡もしないとは見上げた心意気だ。諸君らを信用しよう。」

「は!光栄です。板垣参与殿。」

「こちらは三条実美輔相太政大臣、そして、こちらは議定の方々、岩倉具視太政大臣代理、徳大寺実則、鍋島直正である。」

「よろしくお願いします。鬼塚1佐です。」

「こちらは私と同じ参与の方々、東久世通禧、木戸孝允、大久保利通、後藤象二郎、副島種臣である。」

「明治政府の重鎮揃ってのご訪問歓迎します。」

「では、お約束の本軍の実力をご披露します。これは20式5.56mm小銃小銃です。射撃隊前へ。単射。構え。」

100人の隊員が小銃を構えた。

「ッテ!」

「ほう、7町(約700m)で、全弾命中とは。」献上品の双眼鏡を除きながら、木戸が呟く。

「連射。構え。ッテ!」発煙筒発車時に立てられた木の的100個がバラバラになった。

「これは10戦車です。大砲を載せて自走する者です。各車標的狙え。」インカムからの指示の下、10台の砲塔が動く。

「各車準備よし」「ッテ!」発煙筒発車時に立てられた3km先の大八車10台がバラバラになった。

「全弾命中。」「また、全弾。」また、木戸が呟く。

「これは99式自走155mmりゅう弾砲です。発車用意。目標筑波山男体山3合目。砲弾は5里先まで届きますが今回は3里程です。ッテ!」

暫くのたって、山側面に5発の噴煙が巻き上がり、だいぶ遅れて轟音が響き渡った。

「以後、部隊指揮は原田1佐に移譲する。原田1佐殿、明治政府軍を霞ケ浦駐屯地と土浦駐屯地でもてなしてくれ。よろしく頼む。嵐山1尉、お偉方を丁寧に案内せよ。」「は!」

「神輿の方々、町の中にご案内します。こちらにお乗り替えください。」私はマイクロバスに一行を案内し同乗した。

接待役は、鬼塚1佐と不愛想なあの緊急事態管理庁長官神田だった。大丈夫かな。あ!すげーかわいこちゃんいるなぁ。これなら大丈夫か。みなみしのぶってリストにはあるな。挨拶しておこう。

「みなみださん、嵐山1尉です。よろしくおねがいします。」

「えぇ。なんで、フィーマのなんでしのぶといいます。頼りにしているわ。よろしく。」

ごめんなさい。戦闘シーンのない戦闘でした。がっかりした人にはお詫びします。なんで、戦闘にならなかったのか。次回に分かってきます。

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