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なんで、そして、いつか  作者: なんでいつも
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2.直接民主制?策士の時代?

緊迫の事態です。どうなったんでしょうか。状況がわかってきます。

2.直接民主制?策士の時代?

2054年2月6日12時、FEMA指令室。南田は一息入れ、昼食を取りながら、テレビを見ていた。緊急記者会見が始まる。

「あと1分程で臨時総理大臣より緊急記者会見が始まります。」

あの世界は滅んだのか。ノアの箱舟か。神々が我々を地獄から救ってくれたのか。そんなことを考えながら。

画像には望遠で江戸城が映し出されていた。高層ビルは見当たらない。

「私は副総理大臣鬼塚英雄であります。緊急記者会見を行います。」

野太い声で静かに語られる。

「第3次大戦の渦中、我々は未曽有の事態に直面しました。」

鋭い眼光が恐怖を呼ぶ。

「本日早朝、高高度の電磁パルスと思われる攻撃があり、被害は首都圏第2シェルター以外消滅したことが判明しました。ここに、非常事態C1を宣言し、私は臨時総理大臣となり、今後の対処を行ってまいります。ここで現況の詳細を危機管理局長の南田忍君より報告してもらいます。1分で。」

ちょっと、何よ、えぇ!。

慌てた。ズーム会議申請ポップアップをクリックし、身なりを整え、ドリンクを一飲みし、笑顔を作って、自己映像をオンにした。

「危機管理局長の南田忍です。皆さんご存じのように都心方向は江戸城が見え高層ビル群やスカイツリーは見えません。天文やドローン、特殊部隊の調査の結果、今は明治7年西暦1874年3月11日であることが判明しました。位置は変わらず茨城県内であり、我々の世界は首都圏第2シェルターを中心に半径50kmが存在していることが判明しました。我々の生存者はシャルター内生存者135124人、地上生存者165842人です。死者252名、行方不明者516名です。シェルター内設備はほぼ無償、地上設備は深度7の烈震被害、放射の被爆なしという状況です。第3次大戦の脅威は消滅しました。以上。」

ふぅー。全国ネットだよなぁ。自己映像をオフにした。

「第3次大戦の脅威は消滅しました。では、未曾有の危機とは何なのか。ここの世界からは孤立した存在であり、この世界で圧倒的少数であることです。我々は第三次世界大戦滅亡の危機を回避する崇高なチャンスを得ましたが、我々は少数であり、我々の存在はこの世界にとって異物であります。この世界は、少数の我々に畏怖しつつも我々を最大限利用しつくすことは必定であります。ではどうするのか。」

鬼塚は長い間を取った。皆が次の言葉を待つ。

「自立です。我々は食料・資源を独自で確保し、弱みを解消するのがまず第一です。よりよき世界への貢献という夢は、自立が大前提なのです。」

鬼塚は長い間を取った。皆が次の言葉を待つ。

"「臨時政府はこの事態に対処するため3つ総理大臣命令を発動します。

一、戒厳令を発布します。レベルB1の国境警備を実施します。半径50km以外への移動は許可が必要です。

二、我々のエリア内の物資統制を行います。

三、自主食糧開発計画を発動します。

詳細はネットにアップしたのでご覧ください。」"

ネットのQRコードとHPの画面が流れた。

「と同時に、今後の基本方針策定のための委員会を、緊急事態管理庁(FEMA)長官神田光福を座長としてネット参加を広く募集します。基本方針策定委員会の運営方法について、緊急事態管理庁神田君、運用方法を1分で。」

「緊急事態管理庁神田君です。1週間のオープン議論とします。匿名はなしで、実名で参加してもらいます。今、全国民に案内状を送信しましたのでご確認ください。不適切な発言や問題発言は削除・リスト化することがあります。まず、想定される方針パターンごとに有識者のパネルディスカッションを行い、それに対する意見を聴収・分類、比較、集約していきます。最終的に整理された案を投票してもらい、大多数意見、少数意見を定量化しますが、最終的には臨時総理大臣が判断して今から2週間後に方針を決定します。決定された方針への不同意と離脱は国家反逆罪とし対処します。方針に基づき実行計画を1カ月以内に策定します。以上。」

動きが早いな。不安になる時間を与えない策か。希望とインセンティブを与えるつもりか。白紙の振りして。

「実は明治政府ともう接触しているかもっていうのに、」腹黒はたぶん動いているかも、忍は一人ごちた。

次回、トップが秘密裏に行動を起こします。

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