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なんで、そして、いつか  作者: なんでいつも
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17.オロシアが?おそろしや?

西郷は活躍します。オロシア皇帝の反応が明らかになります。

17.オロシアが?おそろしや?

1875年9月15日12時00分、ハバロフスク。私、西郷大将(47)は庁舎最上階の窓から街並みを見ながら、常盤が処方したフィラリア予防の薬を煎じた茶をのんでいた。

「ロシアの極東進出の拠点を封じましたな。おやっとさあ。」

陸軍少将の桐野利秋(中村 半次郎,36)がお茶おの見ながら話しかける。

「ここまでは福岡から江戸と同じくらいありもんそ、話の通じない相手がいることが嫌というほどわかりもした。」

「次期皇帝アレクサンドル3世は、祖父の皇帝アレクサンドル2世の爆殺され千切れた死体を目の前で見ることになるそうな。巫女の話によると、次の皇帝になるニコライ皇子はこの後1891年に日本旅行をして刀で切られるそうで。 」

「血なまぐさか国か。」

「皇帝アレクサンドル3世爆殺犯人の弟がレーニンと言うそうだが、これまた日本にとって、というか世界にとって厄介なことをしでかしたそうだ。巫女は、これをひどく警戒しているようですな。」

「ばってん、お主、やけに博学なっとっと。ははは。」

「巫女の世界の裏側講座に参加してました。あっはっは。」

「ばってん、お主、やけに博学なっとっと。ははは。では、これは知っちょっちょ。「ロシアには友人はいない。2人の同盟者だけがおり、それはロシアの陸軍と海軍である」。後のアレクサンドル3世の言葉だっとと。」

「それは知りませんでした。」

「その同盟者をぼこぼこにしたっと。講和に乗るかもしれんと。ばってん、コムソモリスク・ナ・アムーレ での8万のオロシア兵にはひったまがったたい。」

「そうですな。常盤の武器は誠に恐ろしい武器ですな。ばってんばっかだな。西郷大将。ははは。」

罰点ばっかかな。と反省した。毒ガスを詰めた砲弾や、榴散弾、クラスター爆弾は、使われる側になるとおそろしい。常陸にはあれを防ぐ手段があるのだろうか。常陸の国は疫病神かも。

「ばってん、最近思うのじゃ。朝鮮なんぞ、構う必要などないのではなかとか。」

進軍しながら、道路、鉄道、鉄橋、港湾を整備していくなど、神の諸業か? マーロ・ヒンガンまで、通してしまっている。ゼア・セレムジャ地域方面は、さらに侵攻して、アルダンに到達しているという。

「そうですな。共に手を取り合って西欧植民地化に立ち向おうというのは、なしですな。最近、日本は一人で立てるそう思えるわ。」

「儂は、武士ではなく新しい日本の独り立ちのために、これからも俺は俺にできることをやっど。」


1875年10月20日08時05分、クレムリン宮殿。私アレクサンドル2世は南棟の一階皇帝の執務室で、軍事大臣ドミトリー・ミリューチン中将伯爵から、東京湾沖海戦の報告を受けていた。様々な軍制改革を成功させてきたドミトリーから、信じられない言葉が発せられていた。

「壊滅・・・」またか、言葉が出なかった。あの小国に何故。もう、4度目だ。やばい。あの国はやばい。

「ハバロフスクに達した日本軍は、東清鉄道寸断の動き、イルクーツク、ヤクーツク侵攻の動きを見せています。このままでは、中国、朝鮮利権どころではなくなります。損害もクルミア戦争に匹敵します。」

「な!ヤクーツクまで。奴の国力は底なしか。小娘が、はちみつと肥えた豚とか言っておったな。原因は何だ、ドミトリー。」

「敵を知らな過ぎたのでございます。今もよくわかっておりません。それが敗因です。」

「よくわかるまで。戦はしないほうが良いと言うのか?」

「手を出さなければ刺さないと言っています。だから鎖国政策をしていたのでしょう。信用できます。」

「はぁ。鍛え上げてきた精鋭の陸軍と海軍が壊滅とは。面子が立たんのぅ。」

「面子だけの問題ではありません。財政も。戦費調達の増税でまた不穏な動きも。利を取って国と国民を富まし国民の機嫌を取らねばこの先危ういかと。」

「東清鉄道は絶対確保で、講和いたせ。樺太はやむを得ない手放そう。不毛のシベリアは少しくらい割譲しても構わん。対外的面子もあるから、まずは、統治を信託するということで、所有はロシア、支配は日本。これで妥結を図れ。中国、朝鮮を食べることのみに注力しろ。」

西郷ファンの方、すみません。あっさり、過去形の記述で、戦闘シーンもほとんど状況がわかりません。今後の努力目標とさせてください。次回は、講和交渉の巻です。

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